第4話 料理、一緒にやらない?

それから2時限目が終わり食堂へ向かった


昼休み……食堂……

そこにはもう雨宮さんがいて、手を振っていた

少し恥ずかしかったので小走りで雨宮さんの元へむかった。


雨宮さんは、嬉しそうに

「こんにちは」と言った。

僕も「こんにちは」そう笑顔で答えた。


その日は、ちょっと気分を変えて天丼定食を食べた。


「今日は、天丼なんですね」

「うん!天ぷらは世界を救うよ!!!」

「ほんとに好きなんてますね。」


雨宮さんは、麻婆飯を食べていた

すごく美味しそうに笑顔で食べていたので僕も今度食べようかと思った。


「よっ!!」


後ろからチョップされ振り返ると友人がいた。小学校からの友人で親友と言える存在だった


……『叢雨 菊花』

明るくてバカだ、多少いや結構強引なやつ、

けどいざと言う時は頼れるやつになる、よく相談事をしたりしている。

家族が死んでから、こいつによく励まされてこいつがいなかったら多分ここにはいないと思う。


「菊花か、どした?」

「お前さ、好きな人と居たいのは分かるけど、たまには顔出せよ」

菊花は、僕にだけ聞こえる声で耳打ちする


「はっおま何言って」

「わかってるわかってるだってこの人と出会ってからすげぇ楽しそうだし、てか親友を

とか思うな」

「?」もちろん雨宮さんは、キョトンとした顔でこちらを見ていた。

「とりあえず紹介してくれよ!な!」

菊花がそう強引に言うので紹介した。


「雨宮さんか、よろしくね!」

「あ、はっはい、よろしくお願いします。」

「雨宮さんって同好会とか入ってるの?」

「い、いえ」

「じゃぁさ、うちの同好会来ない?料理同好会なんだけどさ、興味無い?」

「いやあの」

「そうだよ一緒に入ろうよ!雨宮さん!!」

「染替くんがそう言うなら……」

「善は急げだ!!旬!ほら雨宮さんも!!」


僕達は、菊花に手を引かれ料理同好会室の前まで来ていた。


「さっ入ろう!!」

「お、おう」


菊花が教室のの扉を開けるとなんとも言えない香ばしい香りが漂ってきた。

入る前も良い香りがしたが、入ってからの香りはなんとも言えない香ばしい香りり


「いい香りですね」

「そうだね」

「センパーイ新入会員連れてきたよ〜」


「おお!叢雨!良くやったぞ!!!ん゛んん゛、こんにちは、俺はこの同好会の会長の加藤です」

そこには、エプロン姿のゴツいおっさゲンフゲンフ、お兄さんがいた、優しげな表情の人がいた


「こんにちは、僕は染替です、こっちが雨宮さんです」

「よ、よろしくお願いします。。」

「そんな畏まらんくていいぞ!ささすわってくれ!もうちょいで完成するから」


そうして5分後……

完成した料理は、“カツオのたたき”だったちょうど今が旬で、一般には“初ガツオ”と呼ばれている。


「おお!カツオですか!!ちょうど旬ですもんね」

「おうよ!春はやっぱりカツオだな!!」

「“ 目には青葉、山ほととぎす、初鰹”春の縁起物としても有名ですよね」

「“しゅん”はやっぱり、“旬”に詳しいな!!」

面白いことを言ったと思っているのか、菊花が笑っている


「ふふ」おっと雨宮さんも笑っていた。何が面白いのか、だけど雨宮さんにつられて僕も笑った。

みんな笑っていたので伊藤さんと笑っていた。


「ささ!切り分けるから食べんな!!」


昼ごはんを、食べた後だったがその鰹は、さっぱりしていてとても美味しかった。

すぐに完食して、とりあえずその日は、解散した。


すっかり授業のこと忘れていた僕は、もういいかなと思いその日は、帰った。


15時ごろ……家……

ふと、携帯を見ると、着信があった。

リンドウさんからだ。


「おう、元気か?菊花から聞いたよ、お前ら調理サークルに入るんだな」

「はい!」

これでもっと雨宮さんとの時間が過ごせる


「今度、俺の特性料理教えてやるよ」

「ほんとですか!!」

「お前にも何度か食わしてやった事あっただろ、あの肉料理の」

「あぁ、いや、あれは肉料理というかでかいとうもろこし料理ですよ!!」


その料理は、ステーキ肉にとうもろこしを巻き焼いたもので、肉を1度焼いてからの方が火通りがいい。

普通の焼きとうもろこしのように、バターと醤油のように香ばしく済ませるものや

サラダ油、塩コショウで、無難に仕上げたもの、ステーキソースと絡めたものなど色々あった

まあ、一言で言うと“とうもろこしのを巻いたステーキだ”


「はっはっはっそうだなジャイアントコーンのな、一応肉がメインなんだがな」

「いいですよあれ、僕そんなに好きじゃないし」

「そうか?うまそうに食べてたけどな〜?」

「美味しかったですけど…」

「そういえば、初めて俺の手料理食わした時もその料理だったよな」

「そうですね……」

「なっつかしいな……あの頃は、まだお前も元気がなくてな、飯出したのに、全然食わなかったから」

「そうでしたっけ?」

「そうだぞ?俺がお前の事情聞くまで帰さないって言ってな」

「そうでしたね。今では笑い話ですけど」


あの時は、リンドウさんには、本当にお世話になった……本当に



後書き……

さて、今回は新キャラが2人出てきましたね!!

加藤先輩は、さておき『叢雨菊花』くん

旬の親友で、リンドウさんと同様旬が、頼りにしている人です。

今後菊花とも色々あるのでお楽しみに!!

そして、まだこう言う物語を紡ぐのは、慣れてないので、生暖かい目で見てくださいm(*_ _)m

これからも頑張ります💪('ω'💪)


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