蜜蜂



花のしとねに 泊まっておいで

今のご時世 なんでも銭だ

ところがそこでは 心配御無用

金はいらない 愛さえあれば


栗毛色の 髪を撫でれば

菫の香りが 憂いを晴らす

小さな薔薇に くちづけすれば

まるで摘みたての 甘い蜜の味


微かに震える 可愛い羽音が

お前の食指を さらに駆り立てる

艶な肢体は 眼を悦ばせ

曲線さすれば ますます楽しい


ひとつ用心 体に似合わず

でっかい針を 忍ばせている

そいつでぶすりと 一刺しやられて

逝った仲間が 何人いるやら




―――――――――――――――――

着想ネタ:「ファイナル・ファンタジー7」のコルネオの館



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