第14話 絶望

な、なんだよこれ…

違う。街はあるのだ。

だが街の建物は崩れ落ちていた。


「何があったんだよ…」

そして俺は人の気配を探る…


「…あった。」

よかった!生きてる人はいるのか!!

すぐに向かう。

そこは…俺の家だった。


「よ、陽火!?」

良かった!生きてんだな!

家の中に入るとそこには、


「おっ、ようやく帰ってきたんだな?凛道 月火。」

死んだ陽火の上に座る黒服の男。


「陽火!?」

「もう死んでるよ。」

何事でも無いように言う男。


「お前がこの街を破壊したのか!?」

「そうだけど?」

だからなに?とでも、言う物言いに俺は叫ぶ。


「人の命をなんだと思っているんだ!!」

すると、予想の斜め上を行く言葉が返ってきた。


「何って…ストレスを発散する道具でしょ?」

……は?

理解が追いつかない。こいつは何を言っているんだ?


「そんなこと関係ないでしょ?君はもう死ぬんだし。」

なに!?


「どういう…」

俺は言葉を最後まで紡げなかった。


「……カハァッ…」

何故か痛みが走り血を吐いた。


「なに…が…?」

「ははははは!ここは僕の【領域テリトリー】だ!」

俺は悟った。

こいつの能力か…


「もう逃げることも何も出来ないよ?それじゃ戦おうか。僕の名前はハデス。」



「殺し合おう」

そう言って戦いの火蓋は落とされた。

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