第4話 実力

なんだ?何が起こった?燃えている?俺の【月華】が?ありえない!なにが!何が起こっている!!


「能力をつかってなにをしていたのかしら?答えなさい。」

自分の能力が消されパニックになっていた俺を無視し質問をしてくる赤髪の少女。




俺はこの少女を知っている…

「神楽 火織(かぐら かおり)…」


「あら?私を知っているの?」

知っているも何も……“現代最強の女子高生”じゃないか!!

「なんで…あんたがここに……」

「私この学校だし。用事で残っていたら凄い音が聞こえたからよ。それで?この状況はどう説明するのかしら?」

俺はこの場を見た。いつの間にか、火は消えていた。俺の【月華】と一緒に。


「これは、能力の悪用ね。」

「…黙れ……」

「はい?」

「黙れ……!【月光】‼」

月の明かりが火織を照らしたかと思うと、その光を通り巨大なレーザーのようなものが降ってきて、壮大に爆発した。

「はぁ、はぁ、はぁ、」

煙が晴れた先では、

「あら?こんなもので私に傷を付けれると思っているの?」

現代最強の能力者が平然と立っていた。


「くっ…!うるさい!【月道】!」

陽火を連れ逃走を図る。

「その能力出来ることが多いわね。でも私には敵わないわ」

【燃えろ】

その一言だけで俺の能力は消え去り、それと同時に逃げられないことも悟った。

俺は火織を睨む。

赤髪を腰まで伸ばし、目は吊り上がっていて顔のパーツ一つ一つがまるで神が作ったかのように整っていた。ようするに…美少女なのだ。


「能力自体は強いけど精度が全然だめね。発現したてなのかしら?どちらでもいいけど。」

そして、火織は俺に手をかざした。


「【紅蓮】」

火織がそう唱えると、周りに炎上の炎の壁が出来上がった。


「これで逃げられないわね。」

…俺は確実に追い詰められていた。

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どうもです!今回はなんと!月火VS火織でした!さて!月火はどうやってこの難局を突破するのか見ものです!

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