物語の舞台は紅一点の職場から、欲望と計略にまみれた社交界へ移る

国境の街を守る警備隊の総隊長ヒューゴ。勇ましく戦う姿と美貌を目の当たりにした女性は、思わず恋に落ちてしまいます。しかし、彼女達の思いが成就することはありません。ヒューゴは超がいくつあっても足りないほどの女性嫌い。過去の出来事によって、拒絶反応が出てしまう(面白)体質になっていたのです。そんなヒューゴの拒絶反応が唯一出なかったのは、隊員のクリス(クリスティーナ)だけ。タイトルにあるように、偽の恋人役に選ばれてしまいます。

ヒューゴは良くも悪くも正直な性格なので、社交辞令や上辺を取り繕うことはありません。本音をありのままに伝える様子に、ストレートすぎる言い方だと思わず笑ってしまいます。でも、塩対応ぶりに油断してはいけません。ヒューゴに乙女心を掴まれたとき、ギャップ萌えで呼吸困難になってしまいますから。ヒューゴが口説いているつもりはないと分かっていても、クリスも読者もきゅんとしてしまいます。

偽りの恋が、本物の愛に変わる日は来るのでしょうか。じれじれと進む関係性をお楽しみください。
男だらけの職場で活躍してきた、強く優しいヒロインの成長も、刮目していただきたいです。

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