タイムパラドックスに対する一つの「論理的な」答え.

一見ただの殺人事件だったはずが,実は――と言う作品で,非常に面白く読ませていただきました.クライマックスに於ける,本作品に於ける論理の畳み掛け,そこに潜む倫理感との摩擦,ある種の「トロッコ問題」までも飲み込み,善と悪とは何が違うのかに挑んだ快作と感じました.