第3話転生しちゃった

「ん?ここは…?」

目が覚めると、俺は知らない所に来ていた。

まさか、本当に転生しちゃうとは…!

「んん?貴様、見ない顔だな…!この国のものではないな…。よし、来てもらおう…!!」

ビー、ビー、ビー!!

頭の中で敵にエンカウントした時の音が鳴り響く。

「え、あ?ヤバい…ふぐぇッ!」

俺は、またもや気を失う。目覚めたばっかりなのに…!!


誰かに揺さぶられてる。そんな事をぼんやりと考えていると。

「グへえっ!!」

腹部に鋭い一撃。

「んだよ…。」

「やっと起きたか…!」

俺をいきなり殴って、意識を失わせた男と目が合う。俺の腹部に乗っている…!さっきの一撃は、コイツが俺の腹部に乗った衝撃か!

「どいてくれ…!」

俺は懇願する。このままだと息ができない。俺、お腹膨らませて呼吸するんだよ!

その男は、意外とすんなりどいてくれた。

「手荒な真似をして済まなかった…!少しお前と話をしたいと、思ってな…!」

話をするのに、気絶させる必要ある!?必要性感じられないんだけど!?

「お前、異世界から来たのだろう?」

「なんで知ってるんだ…?」

「神からのお告げがあったんだ…!」

まさか、神って、あの輝いている人か…?

転生が何とかって言ってたなあ。

「異世界の文化を教えてくれ…!この世界は、お前の世界よりも文明が遅れているんだ…!」

「別にいいけど…。こういうのって、自己紹介が先なんじゃねえの?」

「ああ…!そうだった!俺は、マルクルだ!」

「俺は、良祐。」

「よろしく!」

「よろしく。」


そんなこんなで、俺は異世界で生活することになった。

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