現在未解決の特異性対象物資料のうち閲覧可の資料

白犬狼豺

ケース1:緑色のトンネル

所在地:地国某所

全長500m、緑色の薄暗いトンネルです。

 電力がどこから通っているのかは不明ですが、等間隔に照明が設置され、点灯しています。


 照明が点滅すると二人の人物の人影が現れることが確認されています。

 これまで調査は6回行われ、1~4回の調査では全員帰還していますが、5回目の調査では誰も帰還していません。


調査方法

 トンネル内に2人1組でビデオカメラを持ち、徒歩にてトンネル内を撮影しながら通過し、内部の様子を記録します。


調査記録

・1回目

辛月丑日

 トンネルの入り口から100m進んだところで二人の人影が前方約20mに確認されました。

 トンネル内の照明の点滅は不等間隔時間に繰り返され、そのたびに前方約20mに人影が確認されましたが。15回確認された後は確認されませんでした。


・2回目

壬月寅日

 トンネルの入り口から50m進んだところで人影が前方約30mに確認されました。

 トンネル内の照明の点滅は不等間隔時間に繰り返され、同様に約30m前方に人影が確認されましたが、10回確認された後は確認されませんでした。


・3回目

癸月卯日

 トンネルの入り口に入る前に人影が確認されています。

 点滅は不等間隔時間に繰り返され、人影は40~80m前方に確認されました。7回確認された後は確認されませんでした。


・4回目

甲月辰日

 調査員が恐慌状態でトンネル内から脱出。

 録画では前方に人影はありませんでしたが、突然映像が乱れ、そのままトンネルの外に走って出ました。

 調査員の精神に異常が見られヒアリングが困難であり、人影などの情報については分かっていません。


 ここまで、人影が出た区間の長さは全て[300m]です。


・5回目

乙月巳日

 調査員の帰還なし。

 内部がどのような状況であったのかは不明です。


・データ削除済み


 トンネルの封鎖が決定しました。

 トンネルの入り口900m圏内には人を近づけないようにしてください。

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