44話目

「さっき、楽しそうだったね」

「さっき……?……あぁ」

少し不満そうな私に彼は首を傾げ、やがて何かに思い至ると彼は苦笑して私の手を握る。

「さっきの子とは委員会のことで話してただけだから」

「ふぅん……」

「妬いてる?」

「や、妬いてない!」

「へー」

赤くなる私に彼はにやにやと笑った。

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