42話目

ホラー映画を彼と見に来て10分もすれば見に来たことを後悔した。どうやら私はホラーがあまり得意ではないらしい。何度も声が出そうになるのを耐えていると突然握られた手。彼へ視線を向ければほんの一瞬唇が触れて恐怖が吹き飛んだ。

「出るか」

驚く私に彼はそう言って私の手を引いて立ち上がった。

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