32話目

「今日は特別な日なんだよ」

「今日?︎︎何かあったか?︎︎」

不思議そうな顔をする彼に私は笑って彼の肩にもたれかかる。

「間違えた。今日も、特別な日」

「?」

「貴方と会える日はいつでも特別な日なんだよ」

そう言って彼を見ると顔を背けられる。「馬鹿じゃねぇの」と言った彼の耳は赤かった。

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