10話目

隣でゲームに夢中な彼がほんの少し面白くなくて、もう少しくらい私に構ってくれたらいいのになんて積もる不満。

そんな時、不意に名前を呼ばれて振り向けば軽く触れるだけのキス。

「あと5分だけ待って」

そう言って彼はまたゲームに視線を戻すのに、単純な私はあと5分ならと許してしまうのだ。

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