17話目

「好きだよ」

優しく私の名前を呼ぶ声も、私を抱きしめるその腕も、大切そうに私を見つめるその瞳も。

貴方の代わりなんて探そうと思っても探せない。

ねぇ、だから。

「早く、目を覚まして……」

真っ白な部屋で眠り続ける貴方を私はずっと待っているから。

だから早くその瞳に私、を……

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