映画みたいだ

俺は草薙剣を構える、マサクルは4体、キツイが全員殺してやる。


 マサクルは円状に俺を囲う、切りやすくしてくれたな、回転切りってのは一度やってみたかったんだ。 マサクル共の腹が切り裂かれて消滅した。


 「「神器の力はやはり素晴らしい、路地裏の悪魔が言っていた通りです。 全力で行かせていただきます」」


 「山下! なんか2つ出たぞ! 神器!」


 なんか草薙剣が2つ出た、マサクルが驚愕して固まっている。 チャンスだな。


 「柳川、剣を振れ! 跡形も無くなるほど切ってやろうぜ!」


 柳川が2体を、俺が残りを相手する。 マサクルは変形し、人型の獣となった。


 「「何故? 2つ神器が現れることなどないはずです。 あなた方は特別なのでしょうか?」」


 マサクル共は右腕を鋭利に尖らせ、襲いかかるが、草薙剣の切れ味には劣る。 右腕ごとマサクル共の体を消滅させた。 柳川も同時に消滅させたのが見える。


 「地獄に落ちろ、怪物が」


 残った頭が痙攣し、数秒後、塵となって消えた。 阿波多羅29の弔いだ。


 「柳川、flyFさんの遺体はどうなってる?」


 「なんか、復活してる…… 」


 flyFさんの散らばった四肢がくっつき合い、体が元に戻っていた。 不死身か?


 「祭壇で死ねてよかった。 リジェネ効果があるんでな、それよりも、無事で良かった。 何故こんなことになったのかは安全地帯へ行ってから話す」


 「マジで不死身じゃん… 怪異ハンターの人って全員こうなんですか?」


 「後でな、説明に時間がかかる」


 俺たちはビルを出て、flyFさんについて行く。 何匹か怪異に襲われたが、草薙剣とflyFさんの呪符でなんとか切り抜けることができた。 たどり着いたのは倉庫、かなり巨大だ。


 「ここだ、生き延びた怪異ハンターや市民が集まっている。 周りは罠が仕掛けられているから並の怪異じゃ入って来れない」


 倉庫の中は広く、10人の生存者が佇んでいた。 ゾンビ映画みたいだな、ハッピーエンドならいいんだが。

 

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