応援コメント

39.指のぬくもり」への応援コメント

  •  ここまでの感想です。
     『36.ヒロポンの闇』辺りまでの対峙する部分では、ホントひやひやしました。
     あらすじで一応確認しているので、この三人は死なないだろうとは思ってはいましたが万が一の可能性が拭えませんでした。

     弟は、単に姉に心配をかけたくないとか、犯罪に巻き込まれたくないという気持ちでいるわけではない。
     日本が戦争に負けて日本中で同じように辛い生活をし、何とか命を繋いでいる人たちがいることを分かっている人だと思いました。
     こういう言い回しをするとちょっと変かもしれませんが。

     人は自分が大変な時に周りを見る余裕なんてない。でも彼は、自分も必死に生きている中の一人でありながら、思いやりも優しさも失わないで生きている。力ではなく、説得しようとしているところからも彼の良さが伝わってきました。

     そして因縁の二人をみていて思ったこと。
     人の気持ちというのは、ちゃんと本人から聞かないと分からないものである。しかし自分に負い目や罪悪感などがあると、相手は自分を恨んでいると思いがちだと思うんですよ。
     思い込まずにちゃんと話し合うことの大切を改めて感じました。
     
     不安要素は去ったものの、恋愛という点においては心が通じ合ったところがスタート。そして母の件についてもまだ謎がある。
     ここから先、何が明かされていくのか楽しみに読ませていただきますね。

    作者からの返信

     毎回丁寧に感想を寄せていただき、ありがとうございます。
     康史郎の力では正面から立ち向かっても勝てない相手だし、カイやリュウのことを考えると警察にも突き出せない。と考えて康史郎は廣本を説得したのだと思います。
     今後の謎の解明にももうしばらくお付き合いください。