【SS】実鬼TRPG オリジナルキャンペーン【ゆらゆら避らず殯宮レトロニム】

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実鬼のかんたんな世界観説明、人物紹介

用語説明

■そもそも実鬼とは?


人間が過ごしている時に放つ負の心の揺らぎ。それは嫉妬だったり、嫌悪だったり、はたまた悲哀だったり。その、心の揺らぎの矛先として発生する負の連鎖の空間「悪鬼」を止めるために、「夜叉」となり、負の感情の連鎖を断ち切るTRPGです。


■このTRPGにおける概念について


想いの強さ、力そのもののことです。それは、信仰であったり夢であったり、憧れや憧憬だったり。もっと言うなら今信じられている常識や信念、思い込み。


出来るはずがない、存在するはずがないという思いと、


いてほしい、出来てほしい。いたら怖い、現実にいなくてよかった。


という気持ちの合間に存在するものです。


かつてジュールが『人間の想像できるものはすべて実現できる』と言いましたが、実態は逆です。人間が実現出来ると概念上形成したから出来てしまう。


そもそも実現が出来ようもないことに対しては想像の余地すらないからです。


この概念の力が乱高下する悪鬼内でのみ、自分の生命力を変換してアニメやゲーム、漫画の本来出来ないと思われていた概念を覆し、出来るようにしているのです。


いや、出来ると思ったから出来た。が正しいかもしれません。


■悪鬼


心の闇が作り出す、概念空間のことを指します。人間が引き起こす場合は大抵ですが、稀に犬や猫、鳥などが引き起こす場合もあります。


適性がないとそもそも見えません。


概念とはいえ、そこにあるのは現実なので物を持って帰ることが出来ます。負の感情を作り出し拡大する化物、「羅刹」が引き起こしていますが、稀にいない場合もあります。


放置しているとどんどん概念空間が拡大し、負の感情も大きくなり、更に悪鬼が大きくなり、現実世界に侵蝕していきます。


これを防ぐという建前のもと、やりたい放題するのが夜叉なのです。


■夜叉


基本的にオタクと呼ばれる人間で構成されています。人間じゃないのもいたりします。


悪鬼が見えるようになってしまった適性のある人のことを夜叉と言い、紅葉と呼ばれるところで大量の金を貰い、思う存分オタク活動に励みます。


オタクなら誰しもが思う、こうだったらいいのにな、こういう装備なら強いなというものを悪鬼で具現化し、魔法少女のように変身して暴力で解決します。


負の感情の浄化という建前のもと、想いの力でビームを出したり空を飛んだり剣を逆手持ちしたりして殴り飛ばします。


悪鬼は危険な為結構な割合で死亡者が出たりしますが、貧すれば鈍してしまうため紅葉の生活が日常の一部になってしまい、やめようにもやめられないのが実情です。


■紅葉


喫茶店にゲーセンがくっついた防音だけは完璧のチェーン店です。本来は少し音がないと集中できないような現代の日本人の作業の為にあるような店として、幅広い年齢層から愛されています。実態は夜叉に対するサポートや事態の隠蔽処理などを行う政府直属の裏組織です。やはり基本的にオタクで構成されており、重要な研究のモデルにアニメやゲームを真面目に使ったりします。


また、紅葉の目立つ資金源がゲーセン喫茶ですが、カラオケ店だったり、保健室に内蔵されていたり、その辺の住宅だったりと店主になる人の趣味で構成されます。


■冬泉コーポレーション


一般的な印象としては電化製品や店の店員が使えるとは聞いてるけどこれ使ってるやついるのか?ってレベルぐらいには浸透していないPayなどを取り扱う企業です。


オタク的にはいろんなイベントやライブの協賛になっていたり、適度に本社が爆発したり、オンゲ【アイリスオンラインⅡ】の運営をしたりとそれなりに知名度があります。


実態は紅葉と業務提携をし、魔力を込めた武器や防具。日本じゃ卸せない銃を輸入したりとオタク向けの企業なのを隠れ蓑にしてちょっと怪しい商品を夜叉向けに加工して販売しています。


過去、秘密裏にアンドロイドを製造していた元社長が退陣してから友好的にはなりましたが紅葉としては利用出来るうちは利用しよう。という方針のようです。


新たに【アイリスオンラインⅢ】というソシャゲを開発しています。

ですが、実際には夜叉としての適性がないとそもそもゲームを始めることすらできないらしく、

メンテしかしていないと嘆くユーザーと、メンテがそもそもなく遊べて神ゲーと評価するユーザーに真っ二つに割れておりストアの星評価は1.2と散々です。


冬泉コーポレーションは悪鬼に対して一番真摯に活動を行っています。

その為、ある意味夜叉となった人間の責務を果たすための特別な技術者として扱われている側面が強いです。

悪鬼の数が年々増えており、夜叉の数も年々減ってきていることからブラック環境になっています。

早期退職をして、貯めたお金で早めの老後を暮らす人も多いです。


■ENOKI


2018年に紅葉と冬泉の提携でできた子会社です。Vtuberの運営をやっていますが、運営そのものはあまり関わることはなく、企業案件を通して個人勢をバックアップする程度には放任主義だと思われています。


Vtuberが概念に影響を与えることを利用し、思念の方向性を決めたり自分の思い通りに概念操作をすることを目的に作られました。


所属しているVtuberの中の人も夜叉なことが多く、適度に自分の目的、願望の成就の為に話題をチョイスしていたりします。一番人気は「秋月このは」


二次創作の条件が、「殺さない」の1点なのと、Twitterのエゴサーチが非常に早く、エログロ関係なく自社Vが関わっているとなんでもRTとFavを飛ばすこと、同人誌で著名な人材を囲い込みアンソロジーコミックを出したりすることから運営はVtuberのえっち絵を望んでいる、と解釈されています。


過去のキャンペーンの影響で秋月このはが神と讃えられるようになり、例年通りえっち絵を書くと敬虔な信者が暴走し、話題になる為むしろえっち絵は増加傾向にあります。

公式も相変わらず条件に満たしているなら万偏無くRTする為、今が全盛期と表現するファンもいます。

清浦真帆に関しては二次創作の条件が一切なくなった為、ENOKIのリョナ的な需要を大量に請けています。公式側の声明としては、本人から許可が出たと説明しています。


■陰


負とも言います。生物が持つ嫌だなとか、やりたくないななどの負の感情のことです。この陰は空気に漂い、強い陰だった場合稀に写真に写ることもあり、その場合はオーラや幽霊などと呼ばれます。


大量の同じ感情の陰が同じ場所に蓄積した場合は概念空間を引き起こし、悪鬼を生み出します。


悪鬼を形成する条件は多岐に渡り、人を殺したい程の殺意から好きだったおかずを落としてしまった悲しみ程度のものでも発生します。


想いの力が強ければ強いほど、強い羅刹を生み出します。


■陽


正、気、丹、生命力とも言われます。生物の持つ生きる活力やエネルギー、自然の持つ強い力のことを指します。この力を総合して魔力と表現されたりもします。


悪鬼の内において陽を自分に集約し、想いの力の概念と結合させ、強い力を持って夜叉は変身するのです。


■変身

夜叉が悪鬼内で武器や防具などを生み出す現象のことを指します。自分の想像しているやりたいこと、かっこいいこと、あのアニメのキャラクターの模倣などを自分の生命力と想いの強さで具現化します。変身の種類は多種多様で、服がガラッと変わる一般的な変身に加え、武器や小物だけの具現化だけだったり、性別や性格ごと変わってしまう場合もあります。


■覚醒

何らかのきっかけで、悪鬼が見えるようになった状態のことです。人間だけでなく、妖怪も覚醒をしていない場合は悪鬼は見えません。その為、一生自分が妖怪だったと気づかないまま人として生涯を終える人もたくさんいます。覚醒をしていない妖怪や、紅葉に所属していない妖怪のことを「野良」と呼び、紅葉では積極的に保護を行っています。


■魔法陣

実力を積んだ夜叉は魔法陣を覚えることを義務化されます。魔法陣は主に人払いや簡易的な悪鬼の生成に利用します。

後世の教育や危険な場所に一般人を寄せ付けさせないといったことに使われますが、一般人には見えない対象とも会話をしたりするので悪魔交信に見られたりもします。


■魔法、スキル

夜叉の生み出す生命力を犠牲に概念が見せる陽の、心からの喜びのことです。

魔法は一般的に出せないものと信じられていますが、悪鬼によって概念が乱高下する状況下だったり、悪鬼によって概念の乱高下を覚えてしまった人間が、

自分はこういう効果の魔法が出せる!

と思いこむことで概念上実際に出てしまう現象のことを指します。

ただし、魔法やスキルは叫ばないと効果を発揮しません。

由来ははっきりしませんが、大体の場合で叫ばないと技と認識しない概念が一般的に浸透しているからです。


■相当品変換

紅葉では、各々の思い浮かべる概念をある程度固定化し、魔法、スキル形式として一律化しました。類似の効果だったとしてもこういう効果がある!と知識として仕入れることで魔法などの効果を出しやすくしている為です。また、武器や防具なども、概念に名前をつけることで、画一的に悪鬼で戦いやすいようにしました。

例えば紅葉では斬撃を飛ばす技全般のことを「魔神剣」とリストに掲載されていますが、別にかまいたち、ソードビームや空破斬やメリヘムなどと叫んでも問題なく「魔神剣」として認識され、きちんとソードビームならソードビームっぽいエフェクトで飛んでいきます。むしろ概念枠の拡大の為、紅葉では変換して呼称することを推奨しています。

最近はエクスプロージョンとわかれば出せることが発覚した為以下省略で出せることが判明しました。

そのため、でろーと思ったらでたくらいのざっくりした説明しかされません。


冬泉でも相当品変換を強制させています。

紅葉・皇とともに出した属性固定の誓約書に則り寧ろ変更しないと罰金を課しています。


■ベル

裏の紅葉でのみ使える基軸通貨です。どうぶつの森の借金狸にあやかり、経済が回るように作成されたものです。その辺のものより、紅葉が作成し、霊力などを込めたものを相当品変換したほうが魔力効率が上がり強くなる為、基本的にその材料費などをベルで支払うようになります。


冬泉でもベルは流通しています。

主にアイテムを製造・販売しているのは冬泉の為、現在ベルを生産しているのはほぼ冬泉です。

霊力の浸透率が段違いにいいことで、製作者側の妖精達からの絶大な支持を集めています。

紅葉や皇産のアイテムがあまり流通しないのはこういった実情があるからです。


■木魅

夜叉の適性がないのに何故か悪鬼に入ってしまった人間のことを指します。

基本的に昏睡状態で、一般的には幽体離脱や夢遊病、夢だと思っていることが多いです。

どの場合も感情の揺らぎが不安定で、感情幅の広がりが大きいため強い羅刹を生み出してしまいます。


■怨霊

強い陰の力がありすぎて現実世界に侵蝕してきた悪鬼羅刹のことです。

強い悪意で一般人にも見えてしまう為、幽霊などと呼ばれることのほうが多いです。

怨霊が湧いているところに夜叉が向かう時、死を覚悟します。


■マスター

既に夜叉となった人間のことです。稀によくある例外を除き、大概は何らかのサブカルチャーに精通しています。サブカルチャーの影響と、夜叉であるという概念形成のおかげで身体も幾らか頑丈になっていますが、悪鬼による戦闘で戦死することも多く、40歳まで生きるマスターはあまりいないとされています。


冬泉においてマスターはほとんど冬泉に所属している正社員として扱われます。

正社員ということでそれなりの額そのものはもらえますが休日がほとんどない為、労働環境は一番悪いです。


■日本妖怪、怪物

人間とともに長年一緒に歩んできた概念形成の化身のことです。一般的に日本が舞台なので日本を基準とした感性、基準、特徴を持っています。外国で生まれたものは怪物といい、日本の感性とは明確に区分けされています。

概念によって強さの基準値が変わる為、一般的にその妖怪の強さのイメージや記述、知名度、土地、名前によって個人個人の強さは変わります。


冬泉において日本妖怪、怪物は人間として扱っていません。

ですので、人権が適用されていません。

こうしたことから、野良の日本妖怪などを捕獲して売捌く人身売買が横行しています。

人権が適用されていないので危険な研究にちょうどよかったりします。


■神様

信仰によって形作られた、信仰概念そのものの化身のことです。妖怪と違い、願いを叶えるシステムそのものになっており、どちらかというと機械のほうが近いかもしれません。

人が神になったり、妖怪が祀り上げられるようになって神様となったパターンは事情が異なり、元となった人間や妖怪の思考のうち、信仰によって得られた功徳の部分のみ肥大化し、願いを叶えるシステムに、その人の判断基準が追加されます。

アニメや漫画などのキャラクターにも現象的に神様と呼ばれることが多々あります。

長年連載や人気を保っているアニメや漫画、ゲームなどのキャラクターが公式や二次創作で解釈と違うことを喋った場合、それは私と解釈違いとなる事件が多々起こりますが、それはそのキャラクターに対しての信仰があり、信仰しているキャラクターと違うから起きたものになります。

解釈違いは負の感情として肥大化し、悪鬼となり暴れることもあります。

その場合は解釈違いの部分のみ肥大化したシステム的な動きとなり、神様と一致します。


郷宮市さとのみやし

宮崎県の都城市のあたりにあることを想定した架空の市です。

今年度の舞台となる場所です。

周りが山に囲まれ土砂崩れがあると孤立集落になるほどの秘境に位置するはずだが税金の納付が上から数えるほど高いです。

学園都市を自称していて、大学のキャンパスとショッピングモール、教習所に有名喫茶店の誘致、囲まれた山の全てに電波塔が建っているなどの立地と駅からのアクセスを除けば非常に住みやすい街となっています。

人口の8割近くが18~27歳で、市長が大学の経営者で5年毎にほとんどの住民が入れ替わるのが特徴です。そのせいか下宿やアパートが多く、中金持ちは土地の権利書をこぞって買い漁るため地価はそこそこ高騰しています。

学生の免許の取得のサポートを行ったり、ふるさと納税でゲーミングチェアがもらえるなどで税収や周辺地域からの評判も高いです。

地元住民の中には、郷宮の高校に子供を入れることを目標にしている人もいます。


■宮崎文化教育大学

一般的に、宮文大みやぶんだいと呼ばれています。

郷宮市の北西地域ほぼ全てを占領している、敷地面積の偏差値53の公立大です。

倫理学、哲学、文化人類学、農学部、薬学部、看護学部、総合情報学部、デザイン学部などが存在しています。

郷宮市が市を挙げてサポートをしている為、免許取得率が87%卒業率が73%、就職率が89%と非常に高いです。

偏差値の割には就職が安定して見込めることもあって、どちらかと言うと地元よりかは遠方からの学生が多く、外様の学生が多いので方言がかなり弱いです。

学校特有の特徴として、会社さながらの受付嬢がいます。

広い大学で迷子防止の為に各所のロビーに1人づつ配置されており、サービスカウンターの役割を果たしています。

学生服のようなビジネススーツはコスプレとしての需要も高く、一目見る為に来るマニアもいてコスプレ衣装として冬泉から販売されていたりもします。

宮文は冬泉コーポレーションが全面的にバックアップしていて、最新の施設や設備などの実験台としての側面もあります。

最新鋭のVRやAR、ドローンなども優先的に供給されそちらが目的の生徒も増加しています。


■ショッピングモール

郷宮市北部に存在する、非常に大型のショッピングモールです。

郷宮市の敷地面積の1割を有しており、宮文大とショッピングモールに行けばだいたいなんでも賄えるとまで言われています。

映画館や本屋、理容院に人気のアパレルブランド、フードコート、バイト先など学生のニーズを一手に引き受けています。

冬泉が宮文に経営が変わってから誘致され、元来郷宮にあった個人商店は消滅しましたが競争で負けたわけではなく個人商店をショッピングモール内に統合して擬似的な商店街を形成しています。

ですので、大型のスーパーなどは存在せず小売商店がいくつも連なっています。

ショッピングモールそのものを経営しているのは冬泉ではないらしく、事業提携を行っているという張り紙がひっそりと貼られています。


■郷宮温泉街

郷宮市中央に存在する、天然温泉を中心に近年急速に規模を増してきている温泉街です。

本来、源泉垂れ流しで市内の人でも存在を知らないような秘境温泉の称号をほしいままにしていましたが、宮文大を誘致した時に冬泉が目をつけたことにより急速に発展しました。

現在では、20店舗などのホテルや旅館と評されるような店が軒を連ねています。

その全店舗で冬泉による手厚いサポートでサウナや冷感サウナ、岩盤浴、ホットヨガなどが常設されています。

温泉入浴だけの場合、どの店も大人350円、子供100円と条例で決められています。

また、一番大きな店舗には8万冊近いリラックスルームが温泉入浴時に無料でついてきます。

漫画を大量にタダで読めることから、学生の時間潰しに非常に役立っています。

進学率に影響が出ることから、一部から取り壊しの声が上がっていたりもします。

コロナウイルスの影響で閉店が相次ぐとされていましたが、完全に郷宮市の学生内需で回っているのか現在1店舗も閉店していません。


■郷宮支部紅葉

郷宮市南西に存在する、市内唯一の紅葉です。

山越えをして市外からわざわざ郷宮市にやってくる車が、初めて目にする郷宮市の文明です。

ゲーセンと喫茶店を兼任しているのはどこの紅葉でもそうですが、郷宮支部紅葉はライダーズカフェも兼任していて駐車場がちょっと引くほど広いです。

また、紅葉としては珍しく深夜3時まで営業していますがその代わり朝9時までオープンしない特徴があります。

冬泉と業務提携をして夜叉を派遣していますが、これは紅葉の夜叉の総数が少ないからという実情があります。

冬泉としても郷宮の夜叉の実力が伸びないことからお互いに利益があるとされています。


■コンビニ

郷宮市南に存在する、市内唯一のコンビニです。

品揃えはどこでも見るような一般的なものですが、学生にとっては生命線でありほとんどの学生がショッピングモールより先に利用します。

郷宮市には集配所が存在していません。

ですから、宅配や通販で購入してきたものが全てこのコンビニに到着します。

バイトとしても配達員は人気であり、深夜になっても配達員や夜ふかしの学生でごった返しています。

このコンビニで一番人気なのは、ポートの機械です。


■郷宮南西地域

この付近の区画はシェアハウスや共同住宅などが多く、アパートも壁が厚い場所です。

余程がない限り一般的な学生はこの区画から家を探します。

大学が提供する寮などもこの区画に存在しており、不動産屋も余程がない限りこの場所の中から提示します。

昔ながらの人もほとんどがこの辺に住んでいるため、ここだけ少し訛りが強いとされています。


■郷宮南東地域

この付近の区画は閑散とした空気が漂っています。

この周囲のアパートや下宿は主に貧困層向けに建てられたものであり、一部はまだ水洗トイレすら怪しい建物も存在します。

治安も相応に悪く、犯罪が起きた場合は大抵ここの出身者であることから南東地域に暮らす人は自分が南東地域に住んでいることを公にしたがりません。

南東地域を象徴する建物として、ほとんどがアパート形態なのに1軒だけ小型のビルが建っています。

ここは階層の全てが金融機関で占められていて、金のない学生のオアシスになっています。


■郷宮北東地域

この付近の区画はほとんどが一軒家が立ち並んでいます。

この区画に住んでいるのは例外なく、お金持ちの人々が住んでいます。ほとんど別荘になっていますが、3年などの期間でリースされていることが多いです。

別荘の維持管理として、小間使いの住み込みとしてバイト求人を出しており学生の中にはそういった業務を勉学の片手間にこなす人もそこそこいます。

金持ちのボンボンばっかりがいる為か、新興宗教の建物が普通に建っており冬泉、紅葉共に監視対象になっています。

新興宗教の人員とはよく小競合いをしており、この対立軸が紅葉冬泉双方の夜叉が少ない理由になっています。


■冷笑サロン

ここ2年で急速に発展してきた、藤袴のストレイ系の新興宗教です。

主に動画サイトや音声チャットのオンラインサロンなどで支持者を集めており、世間を知らない金持ちのボンボンを主な食い物としています。

あえて貧困層に向け厳しい態度を取ることで、本来食い物にしたい教養のない学生層からの人気を得ています。

ゲーム教とほぼ同時期に分裂して出来た一派ですが、冷笑サロンは藤袴のストレイと同じくVtuberの秋月このはを教祖としています。

が、ほとんど形骸化しており用途としてはマスコットキャラのような扱いになっています。

「どんな人間にだって、秘められた力を持っている」

をスローガンとしており、怪しい研究をしていることが監視の原因になっています。

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