おくりもの

どれだけの時間が過ぎたんだろう

あなたの温もりを時に忘れそうになるくらい

あなたの声を時に忘れそうになるくらい

離れて過ごして生きてきた

だけど胸にはいつもあなたがいて

支えてくれてたのもわかってた


いつから私は正直に

気持ちが言えなくなったかな

恥ずかしいとかいつでも言えるとか

そんなふうに甘えてたんだ

時間も人も有限なのに


あなたは強い人だった

人を癒す瞳をしてる

人を護る手をしている

人が安らぐ温もりをもってる


だけど自分の弱さを語らなくて

痛みも悲しみも悟られないように

それはとても強いあなただから


でもね、今だから言えるんだ

そんなに強くなくていいんだよ

1人で泣かなくていいんだよ


もっと早くわかっていたなら

もっと早く会いにこれたら

もっと早く気づけていたら

この言葉を言うのが

あとどれくらい早かったら


あなたは楽になれたのだろう


人の弱さを包み込んでくれた温もりも

人に分け与えた優しさで萎んだ身体も

あなたの生き様だったのかな


どうかもう一度出会えた時は

私もあなたの支えになりたい

どうかその時は思い出して

私の手から伝わる熱を

あなたから受け継いだ火を

必ずあなたに贈るから


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る