第20話 ending
Ending
二人、バスルームから出ると、それぞれガウンを羽織ったまま、ソファでミニバーの酒を開ける。友則はアルコールを少し控えなければならないと言うので、コーラにちょっとジンを垂らした。佐川はウイスキーをロックで、ガウンの袖で髪を拭きながら友則を見る。
「お前さ、異動先出たの?」
佐川は自分が思っていたより、気になっていたことを自然に訊けた。セックス・コミュニケーションのおかげだろう。
「異動はない。仕事舐めんな、だそうだ。」
友則は、思いあがっていた自分を恥じるように(恥じて欲しいという願いを込めて)言って顔をあげると、嬉しそうに佐川を見た。
「龍平と一緒にいれそうだな。」
佐川は友則の頭に手を置いてつかむ。
「そこは、佐川さん、だろうが。」
佐川は照れくさそうに笑って、友則に寄り添った。
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