第5話 迷い家の客人 (お題「3つの選択肢」より)

迷った先に着いた家

戸の向うには先客がいた。


"貴方は開けられるのか"


相手にするのも面倒で、先に進むと付いてきた。


"貴方が来て助かった"


3つの部屋の前迄来たが、一か八かは性に合わない。

全て開けば出口が見えた。


"貴方は此処から出ていける"


奴は恨めしそうな顔をして、ギリリと唇噛みしめ消えた。

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