主要人物

周羽

*キャラクターの紹介については、ネタバレ防止のため章ごとに区切っていこうかなと思います。なので、ネタバレを気にする方は読了した章まででストップしていただけると幸いです。


【基本情報】

出身:辰国

身分:貴族子弟

職業:楽士

 周羽は主人公で、元にした三国志演義のキャラクターは「関羽」です。関羽は勇猛果敢であり、仁義に篤く、正義感に溢れた人物として描かれており、彼の死後【関帝】と言って、神格化されています。勝負運や金運をもたらす神です。

 関羽の熱を受け継いで入るものの、うまく使いこなせない少年として周羽が生まれました。三国志演義には、周姓のキャラクターはいることはいるのですが、それはまた別のキャラに託そうかな、と思います。また、彼がいずれ獲得することになる称号には有名な文学のキャラクターを持ってくることにしました。


【第一章:春想月花と市井の龍】

 周家第18代当主周権の長子。弟に周久と周哲がいる。得手としている楽器は琴で、父や多くの楽士から楽器の手ほどきをうけており、実力は確かだが、不特定多数の前では全く指が動かず、上がってしまう欠点のため、長らく殿試に及第せず、正統後継者という肩書きすらもらえなかった。

 15歳の殿試の春、とうとう父親から勘当当然に家を追い出され、その先で叔父である周策と出会い、自分の中にある「楽に対する思い」を再確認する。楽に対する熱意は本物で、それ以外の事には全く頓着しない性分。


【第二章:遠吼孤虎と栴檀の朋】

 殿試に受かったが、宴に出られないことに不満を持っている毎日だが、彼にとっての目標は「すべての才を盗むこと」に変わっているため、それでもよいと割り切ることにしている。自分の周りにいる人々についての思慮は深く、身内認定がかなり広い。遠吼孤虎を聴いて、心象風景を描けるほど、感受性が強く、以前よりもはっきりと映像を目に焼き付けられるようになっている。

 父親が楽士であった頃、あれほど嫌っていた編曲をしていたことを知り、今まで知ることのなかった父親の内面に触れることになる。


【第三章:還鶴玄楼と狼の贄王子】

 幼い頃から支えにしていた青年との別れを通じ、彼は一歩前に進むことになる。彼は幼い頃、得体のしれない重圧を感じ楽器を弾くことを心のどこかで恐れていたのだ。その重圧の正体、そしてそれを克服できた時少年は新しい世界を見ることになる。

 残念ながら、許嫁の少女にはまだまだ恋愛感情は芽生えてはいないようだが、彼女の助けには心の底から感謝しているよう。


【第四章:誾景涼王と片翼の鳳凰】

 嶺の双子の妹である鄒の絵に触れ、羽はまた芸術の神髄を垣間見ることができた。それは、羽にとって新たな可能性の発芽でもあった。それが例え、大きな波乱を巻き起こすことになっても、彼ならばきっと乗り越えられるだろう。


【第五章:九星八十八と星天大聖】

 彼が皇帝より授かった勅は曲を作る事。これまで経験したものを活かし、彼は九重奏の曲を作り上げる。その名は九星八十八きゅうせいやそや。一つ一つの楽器の音を知るからこそ、作ることができたのである。そうして、彼は殿中曲を作り、そして二つ名星天大聖を授かることになる。

 その後、成長した彼は殿中曲をまとめた殿中曲大全を作り上げ、各地を巡り数多の曲を作ることになる。大全の名を羽子伝と呼び、彼自身を人々は星天様と呼ぶ。

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