二つ名について

二つ名というのは、二章で羽がキレ芸をかましながら叫んだ通り


「厳正な審査と公式の手続きのもと、皇帝からの綸旨をもって授与されるもの」


です。現代日本で言うところの、紫綬褒章をはじめとする各種褒章といったところでしょうか。


羽「誰がキレ芸だ!!!」


二つ名を獲得すれば、辰国の位階で従六位もしくは正七位が与えられ、名目上貴族として扱われます。殿中に住む場合は個室の練習場が与えられ、宴での独奏や御前演奏など優遇処置があります。


羽「二つ名はそうそう貰えるものじゃなくて、数年から数十年で五、六人程度がせいぜいだ」


二つ名を獲得する年齢制限は原則ないのですが、貴族として扱われる為、一般人は元服後に授けられる場合が多いです。このため、二つ名所持者の最年少年齢は14歳程度で止まっています。


羽「本来なら澄のやつは二つ名を授与された時点で元服すれば良かったんだけどな……」


まぁ、元服の年齢制限もないと言えば無いですが、慣例として辰国では14歳前後で行うことになっています。


羽「まぁ、はっきりと誕生日が決まってる訳じゃないからな」


また、二つ名は自ら作ってもよいのですが、そっこうで「痛い奴」扱いされるので、よっぽどの自信家でない限り名乗ることはありません。


つけられる二つ名は皇帝が考える場合が圧倒的に多いです。あるいは、師匠の二つ名を弟子が受け継ぐ場合もあります。


羽「師匠の二つ名を貰うってのもいいよなぁ」


二つ名についてはこんなものかしら。次にいきましょう!!


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る