第38話 遅延?
金曜日。
今日も放課後になり特別棟の教室に俺が居るとやっぱりあいつはやってきた。
なので今日の俺は…。
「今日は邪魔するなよ。かなり遅れているからな」
「えっ?」
初めの段階ではっきりと言っておいたのだが…。
なんでこいつ喜んでいるみたいなんだ?まるで…。いきなりレア光景見た!みたいな…。ホントこいつは謎だ。
っか今日はマジでな、遅れているんだよ。
基本1週間に1冊のペースだったのが今回はマジで遅れている。
まだ問題が多く残っているんだよ。である。
まあこんなこと言っても…。だと俺は思っていたのだがな。
でも今日のこいつはその後意外にもあっさりと自分の宿題をはじめていた。
まあ…。うん。言えばわかってくれるというか。まあ邪魔してこないなら…。いいか。ということで俺はパズルに集中さかた。
まあこいつと何故向かい合ってパズルと宿題をしているのか…。ではあるが…。誰かに見られているわけでもなし。まあいいかである。
っかこの今の光景を他の人が見たら…。悩むだろうな。
何してるんだこいつら?って感じに絶対なるだろうな。うん。
ってか。下手に今こいつ触れたら…。だからな。
せっかく各自が自分の事をしているのだから俺もパズルをやろう。うん。それが正解だ。
それから教室内には、2人の動かすペンの音だけが聞こえていた。
…。
…。
…。
少しすると俺の前にいたやつは、宿題が終わったのか。
なんかこちらへと近寄ってくる気配があった。
やっぱりまたパズルを見たくなったらしい。ってホントこいつ見るのが好きというか。謎なやつである。
でもまあ…。今みたいに静かにしてるなら…。見ていてもいいか。とか思いつつ俺はパズルを続けたって…。やっぱり後半になると問題が難しいわ。
…。
…。
…。
うん。静かだからいいかと思ったが…。こいつめっちゃ観察というか。こっちを見てる気がするんだが…。
問題に集中したいが…。静かでも見られ続けるというのは…。これはこれでだな。とか思いつつも俺は問題を続けていると…。
♪♪~
チャイムが鳴った。
まあちょっと気になるとこはあったが…。そこそこ問題はいい感じに進んでいたので、無事というのか。チャイムが鳴った時には俺はほとんどの問題を終えていたのだった。よかったよかったである。ちょっとだけの残りは…。家でささっとすればいいか。うん。妨害が入るかもだが…。少しならいいだろう。
っかつかれたー。である。うん。でも楽しかった問題が多かったな。と思いつつ片付けを始めた俺だった。
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