第31話 なんか叫ばれた?

放課後の特別棟への廊下は基本人が居なくて静か…。

あー、まあ階段には何故かカップルが居て…。か。あれなんだろな。なんか通りにくいんだが…。まあいいか。俺には関係ない事なので触れずに通過がいつもの事だ。


そんなところを通り。2日ぶりに教室へとやって来た俺。

今日も静かで誰もいない。まあいつも通りだな。

まあ…。もう少ししたら誰かというか…。最近毎回来るやつが来そうだが。って、そうだよ。今日はのんびりしていたらダメなんだよ。

残っている問題が超ビッグなやつなもんでね。

できれば一気に終わらしたいんだよ。


ってことで俺は机に座り。筆記用具、パズルを準備。

ってでかいのは大変だが。楽しいんだよな。よし。集中して一気にやろう。ってことで俺がパズルを初めて少しすると…。


ガラガラ。


教室のドアが開く音がした。多分やつが来た。であるが…。

って、どんだけパズル見るのが好きなんだろうな。びっくりだよ。毎回来るし。実は…。なんかの罰ゲームでここに来てる?

いや…。うーん。わからん。っか、俺はそれどころじゃないから。


パズルパズルである。今順調に迷路は進んでいるからな。しばらく静かに居てほしいもんだ。


ちなみに今やっている問題は世界遺産のイラストか何かが出てくるはずで…。3つの中から答えを選ぶんだが…。うん。果たして出てきた場所を俺が知っているかか。

とか思いつつもとりあえず完成に向けて俺はただひたすらペンを進めていく。

っか、立派な建物が見えてきたな。まあ全くどこかまだわからないんだが…。


とか思っていると。


「今日はビックな迷路してますね。先輩」


と、声をかけられたが…。マジで今は待てである。

これ迷路っていっても通った道を塗りながら進んでいるからならな。途中で止めると再会場所がわからなくなるんだよ。ホントは迷路を終えてから通った道を塗ればいいんだがな。俺は塗りつつだからな。途中で止めるとわからなくなる場合があるんだよ。だからな。待てだ。とか思いつつペンを進める俺。


「…」

「…」

「…」

「…」


5分経過。


「…」

「…」

「…」

「…」


10分経過。よしよしイラストできてきたぞ…。まあまだだだ続くだろうがな。


「…」

「…」

「…」

「…」


15分経過。手がちょっと黒くなってきた。まあこれは仕方ないな。同じようなところを通るとこうなるんだよ。塗り物系というか。まあ迷路とかロジックとかはな。


「…」

「…」

「…」

「…」


30分経過。いい感じでできてきたが…。ヤバイ。手が疲れてきた。


「…」

「…」

「…」

「…」


1時間経過。まあでもスラスラ進んでいるな。あと少しだ。


「…」

「…」

「…」

「…」


1時間30分経過。なんか近くで机を動かしている音が聞こえるが…。特に俺には関係なさそうだから…。ラストスパートラストスパート。とか思うと意外とまだぐるっとまわってなかなかゴールには行かないんだよな…。っかなんかすごいイラストが出来そうな気がしてきた。


「…」

「…」

「…」

「…」


2時間経過…。ちょっと細かいミスってか。疲れからか。もうすぐ終わりなのにルートを間違えることがちょっと出てきたが…。大丈夫だ。問題ないはず。進んでいるからな。どんつきに行かなければ大丈夫だ。

っか…。なんか寝息?が聞こえるのは気のせいだな。寝息?でなんか俺の集中力が欠けている気もするが…まああと少しで完成だ。


「…」

「…」

「…」

「…」


2時間と20分くらい。


♪♪~


チャイムが鳴った。


「はっ!?」


そしてそのチャイムに驚いてガタン。という音とともに起きた?奴がいたが…。

まあ触れなくていいか。

寝起きやらやらだから…。で、下手に話して不機嫌とかいやだからな。


っかなんか、向こうもバタバタしているというか。自分の世界入っている?みたいだから…。触れずに。

って、そういや、なんか話しかけられた気がするが…かなり前に。悪い。何を話しかけられたか忘れたから…。よし。こういう場合は気がつかれる前。再度話しかけられる前に…。逃走しよう。


ってことで俺はいいタイミングで完成したパズルをささっとカバンにしまい。

筆記用具なども片付け…。そしてささっと部屋を出たのだった。


いや、なんかマジであいつ自分の世界?にいるみたいだったし。よく見たら宿題とかしていたみたいだからな。って、なんでこんなところでしていたかは知らないが…。もっと他にいい場所あると思うがな。

とまあ、なんかしているしで邪魔したらだし。逃走が正解だったはずだ。


「…。あれ?先輩?先輩ー。どこですか?」


とかいう声が教室を出て少ししたら教室の方から聞こえたきがしたが…。

いや、マジであいつ自分の世界に居たんだな。

俺が片付けしてるときに気がつかなかったんだな。まあ俺から見れば幸いか。とか思っていたら…。


「…。先輩の馬鹿野郎ー!」


…。あれ?

なんか…。叫ばれた?これは戻った方が…。いや何故か知らんが怒っているだと…。ややこしいことになるかもしれないから。聞かなかったことにして足早に逃走が正解だな。


ってことで俺はちょっと急ぎ足で学校からでたのだった。


ちなみに迷路の答えは家に帰ってから調べていた俺だった。

いや、建物ってのはわかったが。どこのかがわからなくてな。3択だが3箇所とも俺知らなくてよ。地味にイラストが完成してから答えを書くまでが調べたりで大変だったよ。

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