カント

哲学を百八十度変えた男の名前。

カントは根っからの近代人であり、古代的である哲学から最も縁遠い男。

ゆえに誰にも理解できない。

なぜならカントの問題は問題ではないからだ。

ニュートン力学とユークリッド幾何学とアリストテレス論理学。全てが古びている。

カントは謂わば骨董品であり人類の大いなる誤謬なのだ。

彼の発明は多いが、恐らく凡庸なカント学者が最も彼に近い。

彼は最も凡庸な男であり。

あまりに凡庸であるがゆえに(カントの生涯から三大批判を除いてみよ)、天才たちは常にカントを間違い続けた。

カント以降の哲学史とは謂わば天才が凡才に敗北する歴史である。

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