鬼の気持ちは不幸を知らずに育った私にはわかり兼ねたけど、ゆっくり思い出しています。似たような悲しみに襲われたことがただ一度ありました。本気で愛してくれていると思っていたのにどうして?と思ったあの日を。本当に悲嘆に暮れました。鬼女もきっといいや私よりも悲嘆に暮れたのでしょう。なんとも言えない憎しみ、そしてかつての愛しさ、自分の哀れなこと。
作者からの返信
レビューもいただきありがとうございました。丁寧によんでくださりとても嬉しかったです。過去の傷や苦い思い出を揺り起こすような作品に思っていただけるというのは私にとって作者冥利に尽きます。人間の哀しさ、浅ましさなど負の感情が多く渦巻くものをでこるだぇ美しい文章に仕立てることを目指して書きました。読んでいただきありがとうございました。
生々しい描写から、血の匂いや悲鳴がリアルに伝わってきました。それとは対照的に、鬼女の仕草は色気と気品を感じさせる描写で、とても魅力的でした。
作者からの返信
レビューもコメントもいただきありがとうございます。鬼は神様を祀る育ちの良い存在なのでその感じが出ていたようで嬉しいです。できるだけ残酷描写を綺麗にまとめるように心がけました。
素晴らしい物語を読ませていただきました。
無残に殺されてしまったご両親も、裏切られて鬼となった文子さんも、金に取り憑かれてしまった正一さんも、哀れですね……。
淡々とした文調に、仄かに漂う哀しみ。
とても良い物語を読ませていただきました。
今後の執筆活動も応援しております。
作者からの返信
読了コメントありがとうございました。どこにも救いはないけれども、強いてあげれば人としての恨みを晴らして邪道に堕ち、それに寄り添う狐の存在でしょうか。神様は鬼にでも情けをかけるのかどうかわかりませんが…
地道でゆっくりとした歩みではありますが創作活動続けて参りますのでこれからもどうぞよろしくお願いいたします!