純文学調の美しい文体と、人間の深い感情の描写が素敵で、すぐに惹かれました。
青白い光に浮かび上がる、嫉妬や憎悪に満ちた女の恐ろしい容貌が目に浮かびます。
鬼女を「きじょ」と読むのなら、巫女(みこ)と母音(iとo)が一致しており、意味合いとしても、心情としても、さらに音としても対比がなされており素晴らしい表現だと思いました。
また祝詞が呪詛に変わるという皮肉が、正反対の気持ちを明確に伝えてくるので、400字にも満たない短文ながらも、非常に感服して続きが気になる出来栄えだと感じました!
続きも追って読ませてもらいます!
作者からの返信
素敵なレビューも頂いてありがとうございました!とても嬉しかったです。コメントもとても嬉しいのでひとつひとつお返しさせていただきます!
おにおんなよりはキジョですね。そういった音感まで見ていただけるのはとてもありがたいです。この作品は以前朗読用に書いたものを小説としてカクコンにだすために文字を整えたのですが、もとが声に出して読める前提でつくっているというだけあって、読みやすく、大正時代という聴きなれないながらも意味が伝わるくらいの言葉選びを気をつけました🙇♀️👏
企画よりお邪魔させて頂きました。
どの時代にも、こういった事件的なことは結構ありますが、今回の物語は物悲しくて切ないものがありました。
1番怖いのは、人間の欲と言われたりしますが…
文章も、とても読みやすく、脳裏で想像しやすくて一気に読んでしまいました。
よい刺激になりました!
作者からの返信
読んでいただきありがとうございました!
深くて純粋な愛情があったからこそ絶望も大きくなってしまう…人間と怪物、果たしてどこが違うのだろう、何が二つを分つのかなど…ただ単に人の気持ちは強すぎると凶器になるのは事実ですよね。音読前提で描いた作品だったので脳裏に浮かぶというのは最高の褒め言葉です。ありがとうございました!
足元から冷気の立ち昇るような不気味さと、何処か神秘的な幕開けですね。続きも楽しみに拝読致します。
作者からの返信
お返事が遅くなりすみませんでした。ゆびきり読了していただきとても嬉しかったです。ホラーというよりもまさに語りかける「怪談」を意識して制作した作品です。冷気と神秘という言葉をこの幕開けに送っていただきとても嬉しいです。