SCP-007-JP-orig 番外編①

※実際に見た夢を無理やり当てはめてる為むちゃくちゃ設定ばかりです。



 俺の学校には、SCP部という部活がある。

 SCP部とはSCP財団が収容している低危険度のsafeのSCPの一部、または複数のうちの何個かを管理するもの。最悪学校どころか周辺区域が危険にさらされる危険があるので学校には少ない部活で、日本でも部活にしているのは4分の1程度。

 SCP部には入ってないけど、友達全員がこの部活に入っている。3年はおらず、友達が部長をしている。とはいってもあるかどうかの確認をするだけだから、基本的には部室に集まってもゲームとかをしてるだけで、最悪卒業後SCP財団に雇用される可能性があるのだ。


 俺は個人的にSCPが好きで入り浸ってるのもあるけど…。一番は友人の手助け。どうやら俺は、時々予知に近いような発言をしてしまい、それが有益なんだとか。


「(…あれ、俺SCPじゃね…??)」


 とは思いつつ、財団の人は月1で来るしまぁ自分から言う必要はないかと放置している。なんで友達は言わないんだろう…。


「そういえば、昨日新しいSCP増えたらしいね」

「そう! まだどこの学校にも渡されてないやつでね、外見は見させてもらってないんだけど、ひまわりの種っぽくて、夢で成長した姿が見れるんだk――」

ガララ「おー、全員集まってるな」


「あ、先生!」


 椅子に座ってもたれながら棚を見ていると、見慣れない箱を見つけて聞いた。

 聞いてる最中に顧問の体育会系の細身の先生が入ってきて、先生に話しかけに行った為話は中断。先生を少し恨みつつ、まぁまたいつでも聞けるしいいかと帰る。


「(夢…夢か、夢の中で育っていく感じなのかな?

 …ちょっとだけ見てみたいな…)」


 そんな好奇心を抱きつつ、その日は普通に過ごした。



「…」


 気が付いたら知らない景色の場所に居た。

 ものすごく大きいコンクリートの道は、車道や歩道の区別がなく全てが歩道なんだとわかった。正面はその道と同じ大きさの建物で、1階の部分は段差はあれど吹き抜けになっていた。階段を上ると奥に行けそうだ。

 特徴、と言えば、左右の建物の他に所々植物がある所と、正面の建物の階段の前に沢山のパイプ椅子がある。体育館に並べられるような、折り畳み式の銀色のやつ。


 その階段とパイプ椅子の間の地面。建物側から見て中央より少し左側の方の地面から、数本の木の枝がコンクリートの地面に突き刺さっていた。


「…(SCP…?)」


 その突き刺さった木の枝は成長していき、伸びる程に枝が太くなり、絡まりあっていく。なぜか知らないが、起きていた時に聞いたSCPの話を思い出して、妙にそうなんだろうと確信していた。


 日光が当たった瞬間、木の枝というより何本もの木々がねじれて絡まりあっているように見える程大きくなり、地面は割れ、3階程度まで高くなった。

 驚いていると、一般的な車のタイヤくらいあるんじゃないかという太さの枝が、俺に飛んできて、夢から覚めた。


「…(夢…なのか…??)」


 放課後、学校から帰ろうとしていると、部長が顧問と深刻そうな顔をして話し合っているのが見えた。

 話しかけると、なぜか俺も今すぐどこかへ行くことになり、顧問の車に部員達と乗せられた。車酔い持ちなのでどんな話をしていたのかはよく覚えていない。



 豆腐建築みたいな、真っ白な研究所のような場所についた。何階かの一番奥の部屋に通されると、俺以外は全員隣の白衣を着たいかにも研究員です、って人が沢山いる部屋に入って行った。


「…(退屈だ…)」


 隣のクラスを見に行くような軽いノリで部屋から出れば、同時に部屋を出た友達に、しー、と指でやられた。静かに部屋の話を聞いてると、要点はこうだ。

・どうやら何らかのSCPが町中に現れた。

・現在は通行止め&見た人物を記憶処理という手を打っている。


 何のSCPかはわからなかったけど、皆が呼ばれたってことは皆が管理してるSCPなのかな。財団の方では不備がなくて気づいたとかか。

 数分後には話がまとまったのか、部長が来て隣の部屋に皆で移動した。


 職員もいて、俺が何のSCPか聞くと軽く教えてくれた。

 SCP-007、なんだとか。それで、夢の内容を思い出した。


「あっ。ねえ、…」


 言おうとしたが、部員達も部長もパソコンの前に座って、ゲームをする気満々で。まぁ時間はあるらしいし、と俺も言葉を止めて座り、ゲームをした。

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