SCP二次創作支部

スイートピー

SCP-001-JP-orig 「ヒトリきりのお茶会」


アイテム番号: SCP-001-JP-orig


オブジェクトクラス: Euclid


特別収容プロトコル: SCP-001-JP-orig(以下SCP-001とする)と周辺の土地は、常にサイト-5514の監視下に置かれます。建物で起きたことは全て記録し、普段は建物周辺は電気柵で囲み侵入を防ぐようにしてください。許可がない限りSCP-001内部へ入ろうとする非財団職員は対話、言葉が通じない場合は武力行使で無力化してください。


説明: SCP-001は、××県にある___屋敷の庭と隣接するバルコニーで8時に開かれるお茶会です。毎年9月×日に範囲100㎞。集まらなかった場合150㎞から16歳の少年少女を集めて開かれます。

 6時頃になると、範囲内のおおよそ20人から40人程度の人達が家へ帰り、屋敷へ来る準備を始めます。それと同時に屋敷にSCP-001-1とよばれる執事やメイドのような服装の黒い影が出来上がり、屋敷の掃除やお茶会の準備などをします。

 7時半になると扉が勝手に開き、これは閉じる事も可能です。8時までには少年少女たちが屋敷へ集まります。人によっては言葉をかけただけで正気を取り戻しますが、6時頃からの記憶はないようです。

 建物へ人が入り集まると、執事のような人物が庭へ繋がるバルコニーへ招待します。最初はバルコニーで一般的な世間話をし、8時半になると庭へでて曲に合わせて踊り始めます。監視カメラや肉眼からは踊っているだけに見えますが、この時参加者達は自身以外の参加者が人に似た人形に見え、更に人に似た背丈と外見の人形がバラバラになった状態で地面に落ちています。11時まで踊り続けた後、自宅へ帰り家へ帰ると正気を取り戻しますが、この時には記憶が消える事はありません。


 なぜEuclidなのかと言うと、2分の1の確率でSCP-001-2と呼称する少女が参加し、その少女は屋敷が荒廃する前に住んでいた少女とされています。その少女は踊りを踊っている際に、3分の1の確率で参加者を踊りながら剣でバラバラにし、参加者からは人形が切られてバラバラになるようにしか見えずそのまま踊り続けます。その場合参加者は皆殺しにされ、途中で入った場合も同じように人形に見え踊りますが殺戮、もしくは破壊が始まった後に参加すれば他の参加者は人形にみえますが逃げることが可能です。




補遺001-1: 発見

SCP-001は、当初お化け屋敷のように扱われ行方不明者も多発していましたが、9月✕日の大量失踪者の目撃情報に加え、取り壊しの際に事件が起きた事で大量失踪者から2年後の調査員に職員が紛れ込み、発見しました。

これは発見から一年後。研究のため非財団職員を故意に中に入れた後職員が屋敷の扉前で入手した音声です。

―――――――――――――――

SCP-001-1: 貴方がたは参加者の保護者の方でしょうか

職員: そうとらえてもらって構わない。それより、ここは安全なのか?あなた方は何なんだ?

SCP-001-1: もっともな質問です…が、今日はお嬢様のお誕生日会としてお茶会を開いております。何卒、ご了承願いたい。

職員: では、数年前そちらへ行ったっきり帰ってこない子供が多数いるのだが、その子達は?

SCP-001-1: その方達は…大変申し訳ございません、お嬢様にとりついた化け物のせいなのです。

職員: 化け物?

SCP-001-1: はい、お嬢様は大昔、今回の誕生日会の前日化け物にとり憑かれてしまったのです。我々は毎年お嬢様のため、お茶会を開いておりますが…時々、■■■■■■―――

職員 : 今なんと?

SCP-001-1: ―――…そろそろお時間のようです、どうしましょうか、参加いたしますか?

―――――――――――――――

それからはどの応答にも答えず、参加するか否かの回答にだけ応じ参加すると言えば案内をし上記の出来事が起き、否と答えれば帰るよう促し扉を閉めました。


■■博士: 数回に1度だが、危険性を考慮し今は誰も入れないようにしているが誰も入れないせいか徐々に範囲が広がっているように感じるため、3年に1度お茶会を開催させてくれ。参加させる子供は身寄りのない子供や孤児院から適当な理由で調達し、何事もなかった場合は記憶処理を施せばいい。

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