第2話 一日の終わり

   

 その日の夜。

 机に向かった洋介は、朝と同じ交換日記を開いていた。

 今度は彼がしたためる番だ。


「最愛のヨウコへ」


 という呼びかけから始めて、今日一日の報告だ。

 歴史の時間にはテスト範囲の発表があったので、それについても触れておく。


「カレンダーを確認したら、僕は受けなくていいみたい。でもヨウコには必要だから、詳しくノートに書いておきました。

 試験、がんばってください。

 ……と僕が言うのも変だけど、でも本気で応援しています!」

   

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