Redo Strategy~死から目覚めた俺に課せられたのはハーレム攻略とかいう謎のクエストでした~

第一章 攻略!天海奏駘 一ノ瀬柚姫

第一話 手紙

「私のものにならないなら、、、」

「…っ、お前は、、、」

その言葉を最後に俺の意識は遠退いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

時は蒼が襲われる少し前に遡る。

ピンポーン、五月二日日曜日の昼玄関のチャイムがなった。

「お届け物でーす」

気だるそうな声で配達員と思われる少し若い少女の様な声が聞こえてきた。

ピンポーンと何度も鳴る音に急かされて慌てて玄関に向かい、急いでドワを開ける、そこには帽子を深くかぶり顔が全く見えない女性の姿があった。

「サインお願いします。」

先程聞こえてきた声とは違い、明るい声だ。

違和感を覚えたが配達員に急かされ荷物を受け取とるが差出人を確認した所宛名がない。

怪しいと思いながらもサインを書き終え荷物を部屋へ運んだ。

部屋に運んでみたものの、つい荷物の中身が気になってしまう。このままでは埒が明かないのでその中身を確認してみることにした。

「さっきはあまり気にしなかったけど、この荷物、箱の大きさのわりには軽くないか?」

そうは思いながらも好奇心に負け、荷物を開ける。その中にはただ一通だけ赤い手紙が入っていた。

「なんだ手紙かよ、びびって損したー」

だがよく見てみるとその手紙にも宛名がない、どうせ先程と同様に大したものじゃないと思い封を開ける、しかしそこに書いてあったのは憶測とは違い不気味なものだった。

『蒼が悪いんだからね?私はあなたのために…』とだけ書いてあった。

「なんだよこれ、俺なんかしたか?」

この不思議な手紙について考えていると、、、

どん!と鈍い音が部屋中に響いた。

「…っ、痛った。」

あまりの痛みに床に倒れる、頭からは大量の血が流れ激しい痛みが襲う。朦朧とする意識の中で微かに少女笑いや憎しみ、などといった色々な感情が入り交じったかのような声が聞こえた。

今にも途絶えそうな意識のなか最後に聞こえたのは、

「私のもにならないなら、、、」

という言葉だった。

「…っ、お前は、、、」

そこで意識は途絶えた。



       一終わり



              つづく

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