第21話 歩き飲み

ペットボトルに入った飲み物とか、缶に入った飲み物とか、紙コップに入った飲み物とか。

ストローがある場合を除いて、歩きながら飲むことができない、という人が、世の中にはいるものです。

私の身近にも、います。

なので、その人は、出先で徒歩異動している時に喉が渇いてしまった時などは、いちいち立ち止まって飲むのです。


その日も出先で徒歩異動している最中に喉が渇いてしまったらしく、その人は徐に鞄からペットボトルを取り出すと。


なんと。


歩きながら飲み始めたのです!


あれっ?!

いつの間に、歩きながら飲めるようになったんだっ?!


と思ったのもつかの間。


ビシャッと。

その人は、ペットボトルから勢いよくでた水で、顔を濡らしていました。


どうやら、自分が『歩きながら飲めない人』だという事を、すっかり忘れていたようです。


えー。

そんなこと、普通忘れる?


と思う私が、


「分かってるなら教えてくれればよかったのに!」


と責められました(冗談交じりに、ですけど。おそらく)。


・・・・何故?

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