ルート②

坊主方央

正統派清楚系努力家ルート

第1話〜なんで隣が陽キャなんですか?

僕、和田巣アツシは友達をいつでも募集!アットホームな雰囲気で24時間ウェルカムしてます。


「よっ友ぐらいならできると思ってました…アツシです。」


入学当初は髪を金髪に染めたりして高校デビューをしようとしたが失敗。今では可愛いプリンちゃんに。

そして自前のコミュ障と極度の人見知りが先手を取り、隣の席ですら話しかけられないし話しかける事すら無理!恥ずかしすぎる!


なんで皆は知らない人とそんなに話せるの?!しかもすぐに仲良しになるしさ?!


そんな訳で…それをずっと引きづって高校2年生の春にクラス替えでクラスメイトがほぼ全員変わってる。普通の人なら「わーい♡」ってなるんだろうけど!


(みんな怖い…)


隣の席の女子、真坂そなたちゃんはテニス部のエースで今年の全国大会も優勝して異名は「和の姫様」誰が付けたんだか。それで誰とでも話せる超陽キャ。


僕は話した事はないけど取り巻きの子がギャルやイケイケ系女子ばっかりだから怖い、ひたすら怖い。


「ねー、うちら離れちゃったよねぇ。悲しいんだけど。」

「分かるー、でもまゆみとさなはぶっちゃけさ彼氏出来たから多分これから予定が会わないと思うんだよね。」

「彼氏って誰だっけ?」

「野球部の宮下くんとテニ部の池ちゃん先輩とだってーヤバくない?どっちもイケメン。」


イケメンかどうかはクッッソどうでもいい。問題は僕の机に乗っかっている事だ。


今座ってるんだけど気づかれてない的な?そうだとしたらどんだけ鈍感なんだよ。

なんかギャルのお尻って、偏見だけどトイレットペーパーが挟まってそうだから嫌なんだよねぇ…


「ちょっと話遮って悪いけれど、隣の机には乗らないであげて。 」


隣の真坂さんがそう言った。そうするとすぐに机の上に座っていたギャルは退いた。


「ごーめん!気づかなかったわ!んでさぁ〜」


軽いなぁ、これがホントの尻軽か。そして話を戻すの早いなぁ。でも真坂さんが注意してくれて良かった、意外にいい人なのかも?


「その2人、滝行出来ないんだ…別にそんな話じゃないんだけどさ。」


どういう話してんの?

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