第14話 アレクサ

「アレクサ。黄色い光は何?」


『通知がある場合は黄色い光でお知らせします。通知の内容を聞くためには通知は何?と言って下さい』


「通知は何?」


『(彼の名前)、(彼の名前)さんに新着メッセージと不在着信があります。メッセージを読んでと言ってみて下さい』


「メッセージを読んで」


・・・・・・


「メッセージを読んで・・・・何も出ないよ」


「アレクサって言わなきゃダメなんじゃない?」


「アレクサ、メッセージを読んで」


『(彼の名前)、(彼の名前)さんへ、メッセージが1件あります。(彼の名前)、(彼の名前)さんからです。サポートされているアレクサデバイスを使って友達や家族と通話したり、メッセージをやり取りしたりできるようになりました。呼びかけを有効にしてエコーをインターホンのように使うこともできます。1時間半前に受信しました』


「・・・・・・・・・・・はぁ。意味わかんね」


「ふははははは(爆笑)」


「ふ(笑)・・・・はぁ、意味わかんないよ、アレクサ」


「ふふふふ(爆笑)」


「なんだよ、おまえ意味わかんのかよ。ん?」


「ふふふふ(笑)わかるよー。ふふふふ(笑)」


「え、あ、わかるのしの?」


「わかるよー(笑)」


「何?何?何?何?」


「ふふふふ(笑)」


「何?何?わかんのおまえ」


「わかるよ(笑)だからほら、あれだよ、呼びかけ、呼びかけができるようになったんだよ(笑)」


「あー、おまえがやってるやつ?子供らに」


「そうそうそうそう。それができますよ、って言ってるんでしょ」


「あーー」


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