攻略者と美幼女の成長

ぶんぶん丸

第1話プロローグ


「悠介。今日の放課後、登録しにいくのか?」


「ああ。」


「何が出るのか楽しみだな。結果はメールで教えてくれよ。フレンド登録もしたいからIDも送れよ!」


幼馴染の結城にそっけなく対応してしまったが‥しょうがないよな。

今日で16歳。

やっと攻略者登録が出来る。昨日はほとんど寝れてない。(授業爆睡)


30年前の2050年。

突如として全世界に塔が出現した。


塔が出現した当初、民間人が塔内部に好奇心から入る事件があり多数の死亡者(行方不明者)がでた。

辛うじて塔から逃げることができた生存者に聞くと、塔内部では異形の化け物が住み、襲ってくることがわかった。

政府は日本各地にある塔を通称ダンジョンと名付け即座に隔離し調査することにした。

ダンジョン入り口には手形がついた台座があり、そこに触れるとタブレットが出る仕組みになっていた。

端末には1つのアプリがあり、そのアプリはよくあるソシャゲ風なゲームアプリで、起動すると可愛らしい声と共にチュートリアルが始まった。



チュートリアルによると

ガチャがあり「モンスターガチャ」

      「装備・アイテムガチャ」

      「スキルガチャ」

の3種類、ランクもE〜Sまでありチュートリアルではモンスターガチャを3回、回せることがわかった。


モンスターを使い、ダンジョンの内部にいるモンスターを倒し、魔石・薬草・アーティファクト等の資源を回収。

そしてダンジョンのボスを攻略しガチャポイントを獲得、強化していくことがこのゲームの仕様。

ダンジョンにもランクがE〜Sまであり塔の高さによってランク分けされEランクを攻略すると Dランクのダンジョンへの入場権を獲得できる仕組みとなっており、ランクによるが一定期間放置されるとダンジョンから異形の化け物が溢れてくることがわかった。


政府は各地に自衛隊を派遣しタブレットの入手後、ガチャを引きその内容により隊を形成しダンジョンへの攻略を行った。

だが、死亡者数もそれなりにあり自衛隊だけでは各地のダンジョン全てを攻略するのが難しかった。

苦肉の策として16歳以上は保護者の同意の元、ダンジョン攻略をすることができる攻略者制度ができた。

国民からは「若者の命を粗末にするな!」との声が上がったが、塔を攻略しなければ国家が崩壊する為最終的に可決となった。

また、塔からでる資源はどれも新たなエネルギーを秘めており高額で売買できることにより、攻略者は当たれば億万長者と人気の職でもある。


「日本ランキング上位って年収200億以上だもんな。羨ましい‥。」


悠介もその内の1人であり、貧しくはないものの平凡に生きるより一攫千金を狙い早期アーリーリタイアを狙っていた。

そしてなにより高ランクの攻略はモテるのだ。収入がウハウハの為。


家から自転車で10分程の所にEランクのダンジョンとギルドがある。

ギルドとは攻略者登録やダンジョン内部の情報売買、アイテム換金、ランク申請等が出来る所だ。


「いらっしゃいませ。受付の流と申します。今日はどういった御用件でしょうか?」


「神楽悠介って言います。攻略者登録をしにきたんですけど‥これ親の認許資料です。」 


面倒な手続きを済ませ、攻略者になるに当たっての講義、軽い身体測定を受けいよいよ塔入り口まで来た。


「この台座に手を置くことでタブレットが出ます。その後モンスターガチャをし、ランク等を登録していきます。Cランクが0.005%。Bランクは0.0001%。Aランク以上は出た記録がありません。Fランクでも塔を攻略しガチャポイントを貯めて引くことができます。また、ログインボーナスがあり1日にガチャポイントが1ポイント入ります。ガチャは20ポイント使用してで11連ガチャができるのものがあるのでオオスメですよ。初心者ボーナス期間が1ヶ月ありその間は3倍にもなっているので気落ちせずに引いていきましょう。」


受付のお姉さんにそう言われたが、ここでFランク3体でると攻略スピードが落ちると思う。

危険度ももちろん上がるからせめてDランクきてほしい。お願いしますお願いしますお願いします!


そう心で願いガチャを引く‥


1回目「スライム」Fランク

‥まだいけるまだ。


2回目「ハイコボルトソルジャー」Dランク

キタコレ!

かなり有利に立てるモンスターだ。主人に忠実といわれてるコボルト。そのハイでソルジャー!なんか強そうだ。ひとまず安心したぞ。


「Dランクおめでとうございます。Dランクの確率は0.01%なのでかなりの幸運ですよ。おめでとうございます。」


「あ、ありがとうございます。」

嬉しすぎでニヤニヤが止まらない。この時点でかなりのアドバンテージを得た。アド?は取れたから気楽に回そう。


‥な、なんだこれ‥‥

3回目「ドラゴニュート」??ランク


そこには赤髪の美幼女がいた。

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