第3話 耐え難き情報

 米国国防総省、ペンタゴン。


「日本政府の中に内通者がいる!?それは本当か?」


「日本に送り込んだスパイの情報によると政府の中に武蔵野連邦共和国と裏でつながっている者がいるとのことです」


「現時点で断定はできませんが、内通者が少なくとも数名はいる可能性が高いです」


「一時的に日本国における主権を我が国に譲渡させるというのはどうでしょうか?」


「それはできん。日本国との信頼関係を失ってしまう。」


「諸外国がこの内戦に介入しようとしています」


「武蔵野連邦共和国は夢魔(ムーマ)との関わりが強いという報告が入ってきました。なので、慎重に対応した方が良いと思います」


「今の我が国には諸外国や夢魔(ムーマ)を相手にできるほどの国力はない。夢魔(ムーマ)は我が国だけではなく、世界中の国々に対して、強い影響力を持っている。夢魔(ムーマ)との衝突は何としてでも避けたい」


「もはや我々にどうこうできる問題ではないかと」


「それでも我々はこの問題を解決する。今だからこそ日本との協力関係が重要になってくる。日本、そして、全世界の国々と健全な協力関係を築いていくには信頼を得なければいけない。何としてでも早急にこの問題を解決し、我が国は全世界に対する威信を取り戻す!そして、信頼を取り戻し、信頼をより強固なものにしていく!」


ペンタゴンは未曾有の嵐に襲われた。


人命救助、日本国における主権の奪還をより円滑に行うために日本政府軍を強化させる!


スパイを用い、日本政府への監視をより強化しろ!


スパイやドローン、サイバー攻撃で武蔵野連邦共和国の内部を探れ!


無人機を活用し、偵察や軍事施設への攻撃をより効率的に行う!


的確に重要拠点を発見し、総力を上げて、スピーディーに攻撃しろ!


米国主導で作戦を展開する!



 アメリカ合衆国は武蔵野連邦共和国の動きを停滞させるべく、電磁パルス攻撃を行った。


しかし、武蔵野連邦共和国は日本各地にある秘密基地でしぶとく抵抗し続けた。


武蔵野連邦共和国は勢力を拡大し続けた。

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