嗚呼、『G』

 この前、眠れずに、深夜に執筆活動をしていたら、あの! 例の! 忌むべき存在『G』が姿を現した!


 私は、こんな事もあろうかと、あらかじめ配備しておいた『人類の叡智の結晶』……そう『ジェノサイドクラッシャー☠迅雷ジンライ』と名付けたハエたたきで『G』に必殺技……今回は特別に『デストロイヤ〜ッ・マグナ〜ムッ』という『技名わざめいのコール』をお付けして、一息ひといきに喰らわせた!


 ……ふぅ! 


 ……彼奴きゃつは命乞いをするいとまもなく、無惨なむくろと化した。


 「悪く思うなよ……。 強者が弱者をほふる…… それはいにしえより受け継がれし、哀しきことわりだ……。 今は、ただ安らかに……黄泉よみの国に旅立つが……良い」と、はなむけの言葉を贈り、ティッシュにくるんで『ポイッ』と、ゴミ箱に捨てた。


 数日後、私は遊びに来た甥っ子に、図鑑を読んであげていた。


 『おおむかしのいきもの』だ。


 数ページめくって、私は愕然とした!


 こげ茶色で…… 楕円形で……


 ……れ、例のご遺体は、既にゴミ収集車で搬送され、焼却炉で荼毘だびに付されてしまった……が……


 間違いない…あれは『G』ではなく、『三』……だった……。


 学会か何かに発表すれば、もしかしたら一生遊んで暮らせたかも知れなかったのに……。


 時すでに遅し。

 後悔先に立たず。

 覆水盆に返らず。

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