第17話

「ちょっと待って!」


「本当にこの資料及び、商品企画は藤島さんが

手掛けたものなのかしら?」


「な...」

藤島さんは少し顔が赤くなり、ま、最も、

美人上司の山野井さんのこと大好きって噂があるから、名前を呼ばれただけでしどろもどろしてた。


「も、勿論ですよ。私が全てアイデアから

資料まとめから頑張ってやったんです...」


「じゃあさ、珪藻土のバスマット、

市場に出回ってる商品に比べて自社工場で

作れば何%コストダウンできて、いくらで

販売できるわけ?」


「それから、どの位売れるかって指標目標も

次いでに教えてくれる??」


「な...え、ちょ、ちょっと待ってくださいね...」


「山吹くん!あなたならすぐに答えられるわよね?

あなたが骨折って色々と調べて、考えて、ここまで

まとめてくれたのよね??」


「この商品アイデア、山吹のだもんね。

資料も昨夜、夜遅くまで残業して作ったのよね?」


思わず、漏れた、


「はい...」の言葉。


労いの言葉をもらい、日頃の苦労がどこかに

飛んで行った気がした。


藤島さんが、あわてふためいている横で。

俺はテキパキと返答し、

社長や執行役の拍手をもらった。


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