復讐

独裁を敷いていた王は倒れた。先王の忘れ形見、忘れられし王女に倒された。


民は歓喜に沸き、明るい未来を思って胸を躍らせた。


だが女王となった王女は忘れていない。


王女という身分を隠し、醜く火傷に歪んだ顔を持つ自分が民にどんな扱いを受けてきたのかという事を。


醜いと蔑み唾を吐きかけられ、やっと仕事にありつけたと思えば売り飛ばされた。僅かな賃金は迷惑料としてほとんどが奪われ、育ち盛りだった体は満足に肉が着くことも無かった。王族どころか人としてすら怪しい扱いを受けた日々。


彼女の復讐は始まったばかりだ。

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