こんにちは、最悪な二日目 〜パート2〜

さて、人がわんさか集まるのが懐かしく感じる今日この頃ですが、中国ではどこに行っても人がいます。びっくりするぐらい、人がいます。

むしろ、一人になれる場所がありませんでした(都会では、ですが笑)


それはそうと、留学生として登録しないと授業も受けられないので、とにかく必死でした。まずは受付のような所で英語で話しかけ、どうすれば良いか話を聞きました。すると、まず英語を話せる人を探す所から始まったようでしたw


いや、そこからかーい!って心の中で突っ込んだのは内緒です。


そして、登録順に沿って色々と登録をして行きました。ちょっとずつ困ったことが起こりましたが、それでも何とか登録し終わりました。ですが、ここでもう一つ大きな問題が残っています。


そう、自分の部屋がないって言うこと。


大学に来る前に色々説明をされましたがよく分からず、とりあえず大学に来たって感じです。なので、近くにいる人に「寮に入りたい」と何度も何度も話しかけて、やっと「ここに行って」と言われたので、重い荷物を持って頑張って歩きました。


ほんの10分〜15分くらいだったんですけど、一人ぼっちの私にとっては長い道のりでした。貰った地図を見ながら歩き、何とか着きました。


必死に話しかけると、めちゃくちゃ態度悪く取られて少しイラっとしたのは良い思い出です(笑)色々手続きしたあと、一人のおばさんに連れられて部屋まで歩きました。何言ってるかなんて、もちろん分かりません。ですが、それでも雨風をしのげるだけで良いから部屋に入りたい気持ちが強かったのです。


そして、案内された場所は、お世辞にも綺麗とは言えない場所。


何なら、後から来た友達に「え、牢獄?」と言われたまでです(笑)

だって、一番外側の扉が鉄格子ですもんw そりゃあ、誰だって牢獄かと思いますよね。


そして、中に入って案内のおばさんが「ここが貴方の部屋よ」と恐らく言ったであろう後、私は一人になりました。仕事が終わったおばさんは去って行き、誰もいない部屋でポツンと一人。

この時にはまだルームメイトがいなかったようで、四人部屋の中に私一人でした。


荷物を置き、一息ついたと思ったら涙が溢れて来ました。

疲れていたからなのか、たった二日間でたくさんのことが起きすぎてキャパオーバーになってしまったからなのか、涙は止まりませんでした。


泣きながら自分のお母さんに電話をかけ、お母さんの声を聞いた時には号泣しました。こんなので私は一人でやっていけるのか、何言ってるか分からない、何も知らない、私を知っている人が誰もいない場所で私は生きていけるのか。不安なことがいっぱいでした。


そして、私は自分が一番言いたくなかった「帰りたい」と口にしました。


私の母は、「帰って来ても良いよ」と言ってくれました。私の彼氏も、彼氏のお母さんも似たようなことを言っていたそうです。

正直、その言葉に私はグラっと揺れました。こんな辛い目に遭うなら来なければ良かった、もっと楽しく過ごせると思っていた、などなど、考えれば考えるほどマイナスになっていきます。


でも、せっかく掴んだチャンスを無駄にしたくない。


どうせなら、この経験も笑い話になるくらい強くなりたい。


そう思ったのです。


電話口で心配している母に「大丈夫。まだ頑張れるから」と言いました。

それを聞いてもまだ心配しているようでしたが、「わかった」と言ってそのまま電話を切りました。


ちなみに、電話しながら号泣したのは近くの公園です(笑)


全く知らないおばあちゃんに話しかけられましたが、まぁもちろん何言っているのか分からず。泣きながら叫んだのを覚えていますw


そんなこんなで私は自分の部屋に戻り、荷ほどきをしていると、これから私の運命を変えてくれるルームメイトが入居して来たのでした。




<ルームメイト紹介へ続く…>

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