これって霊感ですか?

 今、私が住むホームに来て、約3年の月日が経ったが自分自身の心の作用なのかどうかは知らないが空気を何となく感じる事に注視するようになり、不思議な気配を感じるようになった。

 不思議な気配というか、一般的な言い方をすると、いわゆる「空気が重い」と言われる職場の状態だ。

 それはこのホームで言うなら名前を挙げなくともこのエッセイを読んでいただける読者様ならたぶんこの表現をすると判るであろう。あの「ハゲのサービス管理責任者」の事である。そいつがいると著しく感じるのが「空気が重い」という感覚だ。

 とにかく場の雰囲気は重い。重苦しくて仕方ない。ちなみに私はそいつと話すと過呼吸をたまに発動するので、今では極力少なく接する事にしている。何せ、そいつと話すと【自分自身の心臓を見えない何かに掴まれて苦しくなる】のだ。

 昨夜のことだ。旅行から帰ってきたので休んでいた所、不意にインターホンが鳴った。私は「こんな時になんだよ」という感じで応対するのに約30秒も時間がかかった。そして嫌々ながら出たら何も応答なし。

 

「一体、何よ。そっちから掛けておいて。応答なしかよ」


 毒を吐き、こちらから事務所にかけた。

 あの「ハゲのサービス管理責任者」は独特の「間」がある。どう表現しよう。例えるならば、2拍呼吸を置く感じ。この時も然りである。


「(1.2)……はい、(管理者の名前)です」

「(管理者の名前)さん。さっきインターホンで呼びました?」

「……はい、はい、呼びました。今夜の食事どうされるかと」


 このホームの食事だが一言で言えば不味いである。来月というか来年からは一切の食事を摂る事をキャンセルして、自力で食事を作る事にした私は言った。


「要りません」


 と、だけ答えて早々に切った。

 全く、会話するだけでも負担である。

 ちなみに、ある女性がいるときは全く違う空気になっており、こちらは明るく軽い雰囲気で「いいよ、おいでー?」という空気。私的にはこちらの空気が大好き。

 しかし、その人も、「ハゲのサービス管理責任者」がいるときは空気に飲み込まれ、ちょっと息苦しく感じる様子。

 しかしながら、その空気の重さは異様である。殺気だってはいないが、空気が澱んでいるように感じる。一体、あの人は何をやらかしてここに来たのだろうか?

 最近、その人の噂話として聞いたのは、「命の電話」なる副業をしているとか。自殺願望を持つ人がかけるあの電話だ。

 どうせ、偏見を持ってはいけない事は判っているが書かせて貰うと「死にたい」とか、何とか言って、本当はかまって欲しいだけでしょ? と私は思う。

 ◯にたいなら、いい方法がある。

 その辺の道路に飛び出して◯んできなさい。それかハイターでも飲んで◯になさい。

 暴力的だって? そんな事言ったら、可哀想だって?

 「◯にたい」んでしょ? 

 さっさと◯んでこいよ。

 葬式屋が儲かるから大丈夫だよ。

 

 またもや暴論をしてしまった。

 とまあ、毒を吐くなと、箱根神社からのおみくじで言われたが、無理っす。神様。

 直には言わないから、お願い、神様。

 このエッセイの中では、暴論、暴言を吐かせて〜!

 そうしないと、こっちの生命が危ないよ!

 

 もしかして、私、霊感に目覚めたのかな?

 元々、霊感体質では無かったが、割とオカルト的な話(占いとか、運勢とか)は好きなので、そういう勉強はしているけど。

 だからといって、嫌な霊感は持ちたくないものである。まあ、そのぶん、「嫌な予感」がすると思った時に対策を講じられるのも強みと言えば強みかな。

 うーむ。

 第6感を持つことは、やはり良い作用と副作用もある、そういう事かも知れない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る