応援コメント

あいまいな記憶の隙をいつまでも泳いでいる」への応援コメント

  • とても面白いですね。
    私の中ではっきりと結論付けられないお話しでしたが、だからこそずっと心に残るような掌編になったと思います。
    女にとって理想とは何でしょう。
    それがたとえ理想であっても現実として触れるのが怖い?
    孤独に耐え切れなかったのはおじいさんだけ?
    女はアイスを食うかどうかでも逡巡する。
    案外、今の状況も理想的なのかも知れない。
    何も整理できませんが、いろいろと考えることができて面白いです。
    ライトの光に照らされた灰と埃、公園の灯りに照らされた自分(女)。この表現がとても素晴らしく、唸りました。


    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    女にとっての理想はおそらく過去なのだと思います。
    過去は時間の経過にともない不要なものが削がれ、純度を高め、美しいものはより美しく、醜いものはより醜く感じられます。
    そして、かつて共に過ごしたはずの少年こそが、女にとっては理想なわけですが、もはやそんな人間はどこにもいないと気づき始めています。
    女が過去を老人に語ろうとするのは、あるがままの今を受け入れるための通過儀礼なのかもしれません。

    お読みいただきありがとうございました。