7話 再び洞窟へ

「ただいま!」

「おかえりなさい」

「あれ?あなたたちは…」

「ああ、お邪魔します。エルドール・ヴァン・スカーレットです」

「ソフィア・ヴァン・スカーレットよ!」

「あら?なんでこんなところに公爵家様が…」

「実は…



説明中



「そうでしたか…」

「お母さん、この人たちの寝床どうする?」

「ちょっと!公爵家様よ!」

「いいですよ。命の恩人ですから」

「そうは言っても…」

「いいですから」


 というよりどうすればいいのか?土魔法でいっそのこと建物作っちゃうか?でもまだ魔法の練度低いし、何より原子変換がまだだから木を用意しなければならない。さてどうしようか?

 こっちの元々あるベットで寝る?いや待てよ?ステータスを見るとしよう。ちなみにいうとステータスは2種類の出し方があり、ステータスだけだと、俺にしか見えないが、ステータスオープンだと俺以外にも見えるのだ。


《ステータス》


名前:ボラン

種族:人族

性別:男性

年齢:7歳

Lv:57《次のLvまで53》

体力:180,000/180,000

魔力:250,000/250,000

ランク:なし

称号:バルクリ村の少年 異世界からの転生者

   神の代理人

武術:剣術 上級Lv:13

魔法: 火魔法 初級Lv:5

   水魔法 中級Lv:9

   風魔法 初級Lv:1

   土魔法 中級Lv:15

   雷魔法 初級Lv:5

   治癒魔法 初級Lv:3

   毒呪魔法 初級Lv:1

   解毒魔法 初級Lv:1

   結界魔法 初級Lv:1

   召喚魔法 無級Lv:1

   防御魔法 初級Lv:1

   生活魔法 中級Lv:25

   強化魔法 中級Lv:1

   無属性魔法 初級Lv:2

スキル:大賢者Lv:1

    創造Lv:1

    破壊 Lv:1

    変質者Lv:1

    初見殺しLv:1

    未来予知Lv:1

    正解者Lv:1

    速再生Lv:1

スキルポイント:155

加護: 創造神の加護 Lv:10

   武神の加護 Lv:10

   魔法神の加護 Lv:10

   智恵神の加護 Lv:10

   商売神の加護 Lv:10

   生死神の加護 Lv:10

   自然神の加護 Lv:10

   技能神の加護 Lv:10


 土魔法はまだ中級だな…。それにしても治癒魔法の伸びが悪いな。治癒に関しての才能が低いということだろうか?

 おそらく治癒魔法は他の魔法よりも上限が低そうだな。


 話がずれたな。土魔法が上級にいってないとなると…ソフィアは妹のところでいいが…。エルドールはどうする?公爵家だ。庶民と寝たとなると余計な誤解を招くから母さんのところはダメとなる。

 残るは俺のところだが…。大柄だから俺と寝るスペースが足りない。

 宿は一応あるが…公爵家が止まるとなると足りない。


「寝床はソフィアはアンジェのところでいいと思うけど、エルトールさんはどうするの?」

「そうね。どうしましょう」

「宿とかはないんですか?」


 ソフィアが聞く。


「一応あるけど…公爵家が止まるとなると…」

「別にそれでも構わないよ」


 エルドールさんはそれでもいいみたいだね。


「いいんですか?」

「私もいいよ」


 ソフィアもいいみたいだ。


「一応行ってみます?それで決めてもいいですから」

「そうするとしよう」


 そんな感じでスカーレット家の2人は宿に泊まることとなった。

 帰れるのは早くとも1週間だという。つまり最低でも1週間は一緒にいるのだ。

















「何してるの?」


 朝から準備をしているとアンジュから声をかけられた。


「何、ちょっと行きたいところがあるからね」


 行きたいところとはあの洞窟である結局最後までは行けてないので最後まで行きたいのである。そして目指すのは生活魔法、無属性魔法そして火魔法の上級である。


 生活魔法は上級になると虚無空間インベントリが手に入るがそのほかに影移動ができる。この魔法は直線距離の1/3まで短縮できる。聖級になるとなると空間移動があるが聖級までは厳しいと思う。


 無属性魔法の上級ははっきり言ってあまり良くないが神級がとても強い。破壊光線や炉心融解がある。破壊光線は名の通りなのだが炉心融解は肉体を残し精神を破壊する凶悪の魔法だ。もちろん抵抗レジストされるがほとんどの敵には効くと思っていい。

 それに魔物相手なら倒した時点で精神はないので肉体が完璧な状態で倒すことができる。素材の欠陥なくだ。魔力を込めればドラゴンさえできると魔法書には書かれていた。

 嘘かは知らないが信じてみる価値はある。


 火魔法の上級は轟炎槍グレイトフレイムランスや爆炎などがある。前者は炎槍フレイムランスの強化版で爆炎は名の通りだ。この後には灼熱絨毯インフェルノなど凶悪なのがある。灼熱絨毯インフェルノは聖級なのだが前方に炎の絨毯を出す。どこまでと言われてもわからん。


 まあこんな感じだ。あとは雷魔法は神級に超電磁砲レールガンがある。早く使ってみたいものだ。


 さて、準備したし行くか。


「私も行きたい」

「それは無理かな…。危険だから来ない方がいいよ」


 正直言って連れて行ったとしてアンジュを守ることができるとは思えない。アンジュのステータスは平凡そのものだ。そう考えるとしたら魔法も攻撃魔法は火魔法だから洞窟内では使えない。つまり剣術だけで行くことになる。ただでさえ平凡なステータスなのに行けるのか?と言われたら無理と答えるほかがない。


「ええ〜私も行きたい!」

「ダメだって」

「え〜行きたい行きたい!」

「だからダメだって」


 一応ステータスはこんな感じだったな。


名前:アンジュ

種族:人族

性別:女性

年齢:6歳

Lv:1《次のLvまで2》

体力:10/10

魔力:50/50

ランク:なし

称号:バルクリ村の少女

魔法:火魔法 初級Lv:1

スキル:なし

加護:智恵神の加護 Lv:3

   宝神の加護 Lv:4


 至って平凡なステータスだ。スキルがないのも普通である。最初に配布されるのは限られた人のみらしい。

 みたらわかると思うが前に見た俺の最初のステータスで体力は20だったのだがこっちは10になっている。そして魔力は35だったのが50になっている。

 つまり、男女で体力と魔力の初期値の違いがあるのだ。


「ダメなものはダメだからな」

「え〜」

「俺はもう行くから」

「連れてってよ」

「ついてくんなよ」

「ちぇ〜」


 どうやら諦めたようだな。行くとしよう。






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る