9/19(土) 雨が降ったら滝に行こう

 今日は茨城県の袋田の滝を目指す。

 台風一過である。気持ち良い晴れ。雲一つない。風が少しだけあるが、ツーリングには問題ない程度だ。

 袋田の滝までは下道で5時間程度。6時半に出発する。

 まずは国道16号から国道6号を走り、水戸を目指す。朝早く出発したので、道が空いている。二車線なので、追い抜きも楽だ。約1時間半で6号線に到着する。

 途中コンビニで休憩する。タバコを忘れたので、補充が必要だ。今日はラッキーストライクを選ぶ。私は、いつも気分でタバコを変えている。

 今日選んだラッキーストライクは、オーソドックスなタバコである。いかにもタバコらしい香りと、11mgにも関わらずまろやかな味。少し重めの吸いやすいタバコだ。

 私が好むタバコは、ハイライト、ラッキーストライク、フォルテ、アメスピ、チェ。メンソールなら、ハイライト、クール、フォルテ。(非喫煙者には馴染みない名称だろう。)そろそろ値上げなので、どれかを買い溜めておこうと思う。


 一服したら、国道6号を走る。一車線で渋滞が多いので、眠くなってくる。仕方がないので、コンビニに寄る。前回の休憩から2時間以上経っていたので、一服したい。

 ついでに小腹が空いたので、新商品のタコスを食べる。これが当たり。野菜がたっぷりでうまい。私の経験上、新商品は当たりが多い。しかし、「美味しくなってリニューアル」とかになったらダメだ。量、質共に改悪されていることが多い。非常に残念である。

 などと益体の無いことを考えながら、目的地の袋田の滝を調べる。面倒だったので、事前に調べてこなかったのだ。すると、

 臨 時 休 業

の文字を見つける。なんてこった。でも仕方ない。こういう時こそ「高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対応」するのだ。

 他の目的地を探すのも一興、休業でも現地まで行くのもまた一興。

 今回はとりあえず、行ってみよう。


 袋田の滝の近くまで来る。市営の駐車場は休業しているが、私営の方は開いている。近くの人に聞いたところ、袋田の滝の近くまでは行けるらしい。それならばと思い、近くの駐車場に停め、歩く。

 しばらく歩き、お土産屋の裏手から狭い道を行く。すると、滝のすぐ近くまで来ることができた。今日は人が少ない。ネットには、市営の駐車場が休業となっていたので、観光客が少ないのかもしれない。ラッキーだ。

 残念ながら、観瀑台には入れないが、滝のすぐ近く、下方向から見る滝も充分な程ダイナミックである。特に台風の後なので、水量が多く迫力がある。川の流れは濁っているが、滝に流れる水は白く飛沫をあげている。やはり、雨のあとは滝に限る。


 袋田の滝を楽しんだ後は、道の駅奥久慈だいごで休憩する。三連休の中日なので車もバイクも沢山いる。雨の翌日であることも影響しているのかもしれない。

 そういえば、昼食を忘れていたことを思い出す。屋台でシャモの焼き鳥を食べる。普通のやつが200円、ジャンボが300円。せっかくなのでジャンボを頼むが、ジャンボというほど大きく無い。味のほうも、少し歯応えのある鶏肉という程度だった。ハズレ、とまではいかないが、少し残念だ。


 その後は、せっかくなので、近くにある月待の滝へ行く。途中の看板には、日本一裏見の滝と書いてある。

 滝へ行くには、月待の滝もみじ苑という食事処の駐車場に停めるようだ。この駐車場は地面が砂利で、傾斜もある。バイクに優しくない駐車場だ。私も、何も考えず駐車したら、バイクが倒れそうになってしまった。咄嗟に体制を立て直す。隣に停まっているバイクを見てみると、サイドスタンドの下に拳大の石を置いている。なるほど、こうすれば良いのか。早速、真似をしてみると、安定して駐車出来た。困った時は自分で考えるよりも、他人を見たり、教わった方が早いのだ。

 もみじ苑の裏手には、月待の滝へ続く道がある。ちなみに、この食事処は、滝を見ながら食べる蕎麦が有名らしいが、40分待ちだったので諦める。

 月待の滝はぱっと見、普通の滝だった。台風の後なので、水量が多い程度だ。やはり、袋田の滝と比べてしまうと、ショボく感じてしまう。しかし、裏側に入ると迫力が違った。勢いが凄い。本当に滝の目の前まで近づく事ができる。やろうと思えば、滝行だってできるだろう。

 滝から戻って、駐車場で隣のバイク乗り達と話す。少しヤンチャな感じの若い集団だ。彼らはいつも県内とかを仲間内で走っているらしい。マスツーばかりでソロでは走らないようだ。こんな楽しみ方もあるのだなあ、と思う。私はいつもソロなので、彼らが少し羨ましい。

 私が、朝6時半から下道で来たと言ったら驚かれた。こいつ正気か、みたいな目で見られた。普通だと思っているのだが、一般的ではないのだろうか?

 彼らは少し不良っぽい感じの人達だったが、話してみると気さくな感じだった。意外とこのタイプの人たちは、話してみると素直で話しやすい人が多い様に思う。少なくとも私にとっては、ギスギスした会社員や年中不満ばかり言っている同僚よりも好感を持てる。


 その後に走った県道33号、22号は中々に良い道だ。幅も広いし、交通量も少ない。田んぼとか田舎の村の中を走るので、風景も良い。ツーリングまっぷるでは「走りやすい峠越えの道」と一言だけ紹介されていたが、十分に楽しい道だ。こういう道を見つけるのが、無計画旅の醍醐味である。

 海側も走りたくなったので、日立、大洗と海沿いの道を走る。千葉に帰るにはかなりの遠回りになってしまうが、海を見たくなったのでしょうがない。ただし、今日は時間がないので、大洗のガルパンをはじめとした観光はスルーする。また来よう。


 帰り道、国道51号の途中にセイコーマートを見つける。北海道道民とバイク乗りには、言わずと知れた北海道のローカルコンビニである。茨城県と埼玉県にいくつか店舗があるらしい。つまり、関東は北海道に侵食、植民地化されているのだ(もちろん冗談である)。

 もう16時だが、ホットシェフのかつ丼を食べる。晩飯を食べられなくなる可能性が高いが、ホットシェフ(店内で調理しているご飯)の誘惑には勝てない。晩飯はサラダだけにしておこう。


 セイコーマートへ寄り道した後は、何事もなく、19時半に帰宅した。今日のツーリングは走行距離が402km、約13時間の旅だった。

 さて、明日はどこへ行こうか。



(追記)

 翌日は疲れすぎてツーリングには行けなかった。先週の出張の疲れが残っていたようだ。金曜日にさぼった業務の提出が火曜日だったので、ちょうどいい。ゆっくり仕事でもします。次のツーリングは木曜日の祝日かなあ。

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