第10話初めてのお願い

初めて母に、高校の後の進路の相談に、専門学校に行きたいと伝えた。

「金ない。まともに高校も行かなかったのに、眠たい事を言うな」

心がポキリポキリと折れる音がする。

そっか、

私には親がいないんだ。

親だと思うから、腹が立つ。

私は高校を卒業してから、アルバイトをふたつに増やした。

労働時間は、朝の8時からよるの11時まで。

2つだからね。

それと、金庫。

弟が大学受験に失敗した。

母は、素晴らしい事に予備校、後に私大。

やっぱり私はよその子。

恋愛ごっこなら、した事あるけど人を純粋に愛せなくなった。

情はあるけどね。

異性のどんな言葉も響かない。

働くのは大好きで、毎日充実。

それなりの、恋愛をして。

それなり

ぶりっ子にはなれない

疲れるし

これだけしか食べれないとかも

1番疲れたのは

女なら男を立てろ

タイプ

そんな、器もないのに

私はマイペースに注文する

後から、男の人にご飯大盛りにして

俺に半分渡すのがいい女

いやいや

足りなかったら追加で注文したら、いいじゃん。まだ、付き合って日が浅いし、前の彼女と一緒にしないで欲しい

気持ちがどっと冷めた

この無意識に元カノと比べるの

そんなに、好きなら追いかければいい

シンプルだと

結婚するって聞いて諦める位の恋なら

その程度

黙々と、ご飯を食べる

あーこの人でもないか

暫く放置で、いいや

「仕事無理しないでね。顔色悪いよ」

ニッコリ笑う

「なぜ、そんなに優しいんだ」

答えは好きじゃないから

だから、欠点も、女々しさも自分で気付くべき。私は貴方のお母さんじゃない。

その後ドライブする

私は何をしてるのかな?

行きたい専門学校にも行けないで。

好きって気持ちが知りたい。

壊れているね。

一通りの言葉を交わして、1度やりたかった振り返った瞬間に頬にキスをする。

あの後真っ赤になった、彼氏が走り去る。

車でね。

家に帰って、お泊まりセットを用意して友達の家に、行く。

家族ごっこは、吐き気がする。

軽やかな私は、泊まる友達の家をいくつか持っている。

恵まれていると思う。

今にして思えば、あの時は馬鹿だったと。

今思った。

友達の家にお菓子とジュースを差し入れして、ただいまと。

私の隠れ家。

友達は、ポテチを食べ始める。

私はシャワーを浴びて、友達のベッドの隅でねる。

幸せの定義なんて、人それぞれ

家族に幸せを求めるか

それ以外か

価値観も人それぞれ

人をバカにする人間は嫌いだな

アサマシイ

この一言。

携帯電話が鳴る。

誰かと思えば、彼氏。

「やっぱり、あいつを忘れられない。奪い去るから、わかって欲しい」

「分かった」

好きじゃないけど、悔しかった。

涙がポロポロでる。

どうして泣いてるのか?

好き?

悔しい?

惨め?

どれも正解。

友達が人生ゲーム出して、2人で黙々とする。

家族っていいな。

私には、家族出来ているかな?

子供に愛はつたわるかな?

黙々と、ゲームをして。

いつの間にか寝て、バイトに行って。

そしたら、スッキリした。

1週間くらいして、元彼から携帯が。

「お前程俺の事を心配してくれた女はいない。もう1回やり直さないか?」

ふーん

馬鹿らしい

「ごめん、私じゃ支えられない。自分以外を好きな人と一緒にいれない」

どうでもいい。

友達やバイト仲間と一緒にいる方が楽しい

思い出をありがとう。

好きってなんだろう?

バイト仲間と、マックにいく。

話しながら食べるのが、楽しいと知ったのは、バイト仲間のおかげ。

あとは、ナルシストは嫌いだな。

久しぶりに家に帰ると、家族は鍋を食べていた。食べる?とも聞かれない。

パソコンに向かって、小説を書く。

これが、私のストレス発散。

ある程度書いて、辞典の文字や、表現をみてうっとりとする。

私は専門学校のお金を貯めている。

夢があるから。

今はまだ、無力だけど

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