第2話夜が嫌い

夜になると、父は母に暴力を奮う。そして、母は皿を投げる。私は襖の隙間から覗いていた。正直醜いなと。宗教って幸せになる為にするものであって、お互いの我を貫くものでもあるまいし、馬鹿だな。

あんな人間にはなりたくない。

人間って邪魔くさいな。

ネコだったらな。

金持ちの穏やかな家がいい。

私が1番嫌いな言葉は、可愛そうと嘘。

それをした時点で、どれだけ親しくても抹消

最後の嘘も笑ちゃったレベルならいい。

尊厳を折るような、レベルなら人間として認めない。私は言葉には神様がいるって思っている。人と丁寧に付き合う事は、無意識に相手の立場に立って発言する事。

小さいながらに社交辞令とか使って可愛くない子供だったと思う。

七五三で、着物を初めて着る年齢の時にどこか遠くに行きたかった。

ブランコを思いっきり漕いで、体が飛び出さしそうな位の時に両手を外した。

もう、大人の事情に振り回されるのが嫌で何処か遠くに行けると思って。

そんな訳もなく、どデカい頭にたんこぶと痺れた体。

友達が通りかかって大丈夫と聞いてくれて、口の中も血が少し鉄臭くて、生暖かくて気をつけながら、大丈夫と。

家に帰ると、母がビールを飲んでいた。

私の顔を見た瞬間鬼のような顔になって、

風呂場に連れて行かれて、頭を何時間もか

もっと短い時間なのか、体が震える程冷されて、顔面を何回も殴られた。指輪って地味に痛い。

「お前は親に恥をかかす気か、恩知らず」

恩知らずの意味はあの時分からなかったけど、1度も大丈夫って言葉もらってないな。

おでこに湿布、目には氷を当て外出禁止になりました。幼なじみのゆうくんは誘いに来てくれるけど、顔面の傷が恥ずかしかったみたい

私は父親がご飯を作ってくれるので、父親は好きでしたが、頑固な所は嫌い。

母は父のご飯だけを作ってましたね。

今思えば、不思議な家族。

こだわりはすくないので。

冷蔵庫を開けると、いくらがドーンとあったり食べる事には困らなかった。

幼心に誕生日は家族でご飯が食べたいと思い、母の大切にしている真珠のネックレスをハサミで切りました。糸の部分を。

そしたら酒瓶で頭を殴られ気を失い、目が覚めタラ、頭禿げててネットみたいなのを被らせて、最低の誕生日でした。

そこから、親って、家族ってなんだろうと。

家族で満足に食事も出来ない。

初めて泣きました。誰もいない部屋で。

ストレス発散みたいな感じで。

誰かに理解はしてもらうの難しいかな?

して欲しいとも、思わない。理由は楽しくないから、ナイトもいらない。私は守る立場でいたい。父親の奇行が始まった。お母さんのお店の電話の線を切ったり、客と喧嘩したり母が誰かに電話しているのを見て、離婚したらいいのにって。うるさいし。

父親がある日荷物を纏めていた。

仕事はどうしたと思いながら。

そしたら、父の実家に行った。

祖母からは、嫌われていた、顔が母に似ているのが今となっては、気に入らないんだろう

ただ、祖母の家には沢山の猫がいて幸せだった。手を伸ばす距離に猫がいる。

北海道はストーブの先が家の外に出てる?

昔過ぎて記憶にないけど、干物や、ジャガイモを焼くのが好きだった。

考えたら、父がいないとご飯用意してくれる人がいないので園児ながらに頑張ったと。

猫にもおすそ分けして楽しかった。

ストーブの上にはやかんが置いてあって、おばあちゃんに押されで右足太ももがどうなったか、記憶にないけど傷跡だけうっすらメスで切ったような跡がある。

ギブスをして帰ってきたけど、私の頭の中では大人にとって子供は邪魔な存在に変わっていたし、恨む気持ちもなかった。猫部屋に閉じ込められていたけど、幸せだった。

お父さんはずっと仕事。

楽しかったのは、キス釣り

氷に穴を開けて、釣る。

直ぐに凍る

それを天ぷらにして、食べるのが美味しかった。後は、お父さんの真っ赤な大きなバイクに乗ってツーリングが楽しかった。

おばあちゃんからの嫌がらせも、猫がいれば気にならなかった。

私は基本根性の悪い人間を見てきたので、動じない。逆に私は可哀想と周りから言われるのは納得するけど、泣きながら悲劇のヒロインはすごいなと。

そして、ある日外で遊んでいると沢山の男の人と母に拉致られた。

結局は、大人の都合。

次はお風呂に入らされて、服を着替えさせられて、大阪での暮らしが始まる。

やっと、この時点で弟認識できた。

そうか、生活がサバイバルだった。

今思えば、弟も入れて遊んでいたな。

お菓子も全部あげていたし。お菓子嫌いだから。記憶がある。

けんかもしたな

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