夏人と冬人 どちらも海人
…ガヤガヤ…。
ネオンが道を照らす。
ネオンが道を指し示す。
ネオンが招き入れる。
大人にとっては、碌でもないと表現されるときもあるが間違いなくオアシスであろう。
オアシスが故に人々は汚くしようとつい努力してしまう。
楽しんだり、負の感情に流されたり、綺麗な場であるから自分の汚れを洗おうとする。だからこそ汚く見えるときもある。時折綺麗に清掃しようと奮起する人。帽子の金色がネオンに照らされて輝きを放ち、町がより輝くのだ。
みぃちゃんは会社の飲み会に参加してた。部の嫌いな一員、嫌な上司、モラルなしで能無しの別れに嬉しさに心を満たしていた。爽別会ではそれをみぃちゃんはアルコールで誤魔化していた。だからこそ知り得なかった、この場で一つのハートマークが作られたことに。
テコちゃんも参加してた。
違う部であったが自分の部の関係性上、半ば強制で参加。
他の部でも有名なテコちゃん(何故かは前回に描いてる)
にやはり目の矢が時折狙われている。特にあのひとによく。ぽやんと天然を発揮してるから全然気付かなくいつもの無視があるがそれでも懲りずにだ。逆にペースアップ。ヒートアップし始めたころ、
ドンとテーブルをジョッキで鳴らして冬を呼ぶ。ガンとテーブルを蹴り厳冬に場はなる。もちろんヒートアップは止まった。みぃちゃんはそれでも酔い寝てる。そろそろピークが終わりかけた送別会がみぃちゃんたちのいびきのみになった。主犯は酔いが強くなってきたギリさんだった。悪酔いが強く、アクが強く、権力も強くの彼。
大事にはならなった。何事においても無事、大丈夫だった。冬から逃げようと場は解散してハシゴ組と帰宅組、タクシー組に分かれた。
帰宅組にテコちゃんとギリくんが混ざった。(みぃちゃんたちはなんとかタクシー組で行けた)
最終列車、郊外へと向かう列車。同じ方面のふたり、テコちゃんとギリくん。その車両ではアルコールを飲んだ二人のみ。一人だけ、ギリくんの頬は赤いに赤いの重ね掛け。
寒さで目はしっかりしていて本当である。
夏の暑さが冬の寒さを打ち消す。会話は弾んでいた。
春が来た。
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