第27話 アミューズメントパーク

電車に乗って数駅移動して、駅から少し離れた場所にあるアミューズメントパークに着いた。


「着いたな。まずはどれで遊ぶ?」


「最初はボウリングで良いんじゃないか?カラオケは最後でいいか?」


敦史がまずは何で遊ぶか聞いてきたので、俺はまずは体を動かしてから、最後にカラオケの流れを皆に提案した。


「俺はそれで良いぜ!」


「アタシもそれでオッケー。やっぱカラオケは最後の楽しみに取っておかないとね!」


「さすが高崎だね!美玖とデートしまくってるから遊ぶ流れも完璧じゃん!!」


輝弘達が俺の意見に賛成してくれてホッとした。

濱谷には揶揄われたような気がするけど……。


「猛はいつも私をエスコートしてくれるし、変な男達からも守ってくれるんだよ!自慢の夫なんだー💕」


「おー、美玖がノロケモードに入ったよ。美玖のノロケは甘すぎるから、大変なんだよな〜。この美玖を見て話を聞くのもおもろいけどね〜w」


「彼氏募集中のアタシらには効くよねー。美玖がとってもいい笑顔でエロトークもしてくるからウチらもいざって時に使えるかもだしねw」


美玖が興奮したように金澤と濱谷に話していた。

2人は俺を揶揄うような表情で見た後、美玖の話しをさらに掘り下げようと質問していた。


……美玖はこの2人にどんな内容を話してるのか気になったけど、怖くて聞くのをやめて、俺はボウリング場に向かう為に歩いた。


「そういえば、ボウリングって久しぶりだなぁ。」


普段は美玖とデートするのはカラオケとかショッピングモールとかが多いから、ボウリングは久しぶりになる。


「そうなのか?……まぁ、猛は有村さんとイチャイチャしまくってるから、ボウリングは行かないイメージあるな。」


輝弘が死んだ目をしながら呟いた。


「ははは、なら今日は体を動かしてストレス発散したら良いだろ?」


敦史が輝弘の肩を叩きながら言った。


「そうだな!よし!2人とも勝負しようぜ!負けた奴は2人に昼飯を奢るってのはどうだ?」


復活した輝弘が言った。休日は美玖とデートしてて、こうやって友達と遊ぶってことを中学生の時はしてこなかったから、新鮮で楽しいな。


「輝弘の挑戦受けて立つぜ!」


「俺も受けよう。どうせなら、ボウリングだけじゃなくて、他のスポーツやゲームでも勝負しないか?カラオケは最後ってことで、夕方だから、ボウリングだけだと時間がまだまだあるからな。」


俺が輝弘の挑戦を受けて立っていると、敦史がそんなことを言ってきた。

今日は一日中遊び倒すつもりだったから、それも面白そうだな。


「それでいいぜ!普段は猛のイチャイチャで砂糖を吐かされている、クラス代表独り身として、勝たせてもらうぜ!」


「人間が砂糖を吐けるわけないだろ!2人には絶対に負けねーからな!!」


「高崎は無自覚にあの甘々な空間を振り撒いているから気づいてないんだろう。俺も負けるつもりは無いぞ?」


俺達は笑い合いった。


「私達が話してる間に猛達が盛り上がってる……。」


「男子特有の空間になってるじゃん。勝負するみたいだし、アタシらはどうする?」


「オモロそーだし、見てよーよ。」


女子達がなんか言っている気がしたけど、俺達は昼ご飯を賭けた負けられない戦いを始めた。

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