昔書いた詩とか

KJHOUSE

じゆう

自由でいたい

自由でありたいと望んだ者が

やがて自由という名の孤独に苛まれ


自ら不自由という名の衣を纏い

雨風を凌いで足を止める


衣は次第に重くなり

しがらみという大きな上着となる


そしてまだ しがらみの衣を着ていない若者を見つけては

それを羨む


逆に 孤独に耐えかねた若者は

暖かいしがらみの衣を纏い

雨風を凌ぐ男をまた 羨む


そして 自由を貫き

先を行く孤高の旅人の背中を眺めて

二人はそこに羨望の眼差しを向ける


孤高の旅人は 自由で在るが故の歩みの速さで

共に行く者のいない孤独を味わい

遥か後ろを歩く不自由な者たちを振り返る


生まれたての命は 声を上げ世界に名乗りをあげる

そしてまた 自分の意思で自由と不自由を選択していく


何千何万何億という者が例外なく

通ってきた道のりをまた歩むのに

いまだ最良の道の答えは出ない



抱える荷物も不自由も どうせなら君と共に


2006/8/3

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