これが小説家の生き方。

 この物語の主人公は、一人の小説家だ。彼は家族や友人たちに影響されながら、それでも雄大であたたかな自然の中で、作品を紡ぎ出していく。
 主人公の小説家の内面は屈折しているけれど、心の底は澄んでいて、何かノスタルジーを感じるような独白が多い。
 また、読点が少ないことで、自然の絶えることのない流れがよく表現されている。
 

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