第16話 やばい



溢れるように浮かんだ言葉が

完全に消え失せた


過去の手記も

全く役に立たない

繋げられないのだ


矢は尽き果て

刀には脂が乗り

槍は折れ曲がり

最新の銃には込める弾がない


休もう

ゲリラ豪雨もない季節では

長雨が続き

旅に出る事もできない今

受け入れる言葉もないのだ


休もう

これは近況報告に書くべき事だった


詩ではない

だから休もう

言い訳であることは知っている


だからこそ

休まなければならない


休みます・・・。


追伸

天国のテオドール・シュトルム様

これは詩ではない

分かっているんです

でも公開させてくださいませ

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